写真左から、水瀬いのり、戸松遥、井澤詩織。
写真左から、水瀬いのり、戸松遥、井澤詩織。

 次世代VRMMORPG《ソードアート・オンライン》を舞台に繰り広げられる主人公・キリトの活躍を描いた、川原礫氏による小説を原作とするアニメ『ソードアート・オンライン』シリーズ。その劇場版最新作『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の大ヒットを記念し、2022年12月4日に新宿バルト9にて「Dolby Cinemaヒロイン舞台挨拶」が開催。アスナ役・戸松 遥さん、ミト役・水瀬いのりさん、アルゴ役・井澤詩織さんが登壇しました。
 

■水瀬さんの誕生日プレゼントはまさかの納豆!?

『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』の大ヒットを記念して行われた、Dolby Cinemaヒロイン舞台挨拶。登壇したのはアスナ役・戸松 遥さん、ミト役・水瀬いのりさん、アルゴ役・井澤詩織さんらのキャスト陣と、MCを務める松澤千晶さんで、登壇時にはアスナとミトのキャラクターソング「RECROSSING WAYS」が流れており、水瀬さんがいち早くそれに気づきます。

 そんな水瀬さんは、舞台挨拶の前々日となる12月2日に27歳の誕生日を迎えたばかり。戸松さん・井澤さんに加え、客席も大きな拍手で誕生日を祝福する中、水瀬さんは「健康第一で、笑いがいっぱいある年にしたい」と一年の抱負を語ります。

 さらに、戸松さんから水瀬さんへ誕生日プレゼントも手渡されたのですが、中身はなんと「ミト」にちなんでの「水戸納豆」。細長い形状から、最初はシャンパン的な何かに見えたそうですが、「納豆大好きなので、ご飯にかけて食べます!」と水瀬さんは元気いっぱいに宣言していました。

 また、今回の上映期間中は、来場者特典としてインタビューなどが掲載された「アルゴの裏攻略本」が配布されていたのですが、そこには「大丈夫! アルゴの攻略本だよ!」というゲームファンには馴染みのある文面が。違った意味で大丈夫なのか、キャスト陣が心配するという一幕も見られました。

■ドルビーシネマでの初の舞台挨拶にキャスト陣も大はしゃぎ

 その後には、本作の興行収入が10億円を突破したことが発表。初日に行われた舞台挨拶では、大ヒットを祈願したダルマの目の片方を戸松さんが入れていたのですが、映画のヒットの報告を聞いた井澤さんが「もう片方はいつ埋まるの?」と疑問を口にします。戸松さんは「夢が叶ったら入れていいそうなんですけど、まだ話は来てないです」と明かし、まだまだ大きなヒットにしていくという制作側の意図があるのではないかという結論で落ち着く形に。

 またバルト9のドルビーシネマは12月1日に完成したばかりで、今回が初めての舞台挨拶となることにも言及。とくに舞台挨拶の立ち位置には、ほぼ誰も足を踏み入れていないと思われるため、その場で足踏みをして物理的な足跡を残そうとするなど、キャスト陣も大はしゃぎ。その中で井澤さんは「ドルビーじゃない状態で見た人達は、音を聴き比べて見て欲しいです」と、ドルビーシネマならではの豪華な音響を、今回の注目のポイントとして挙げていました。

 映画の見どころについて話題が移ると、「何がどうとかは(ネタバレになるので)言えないんですけど、《SAO》ならではのハラハラドキドキ感が満載で、最後まで緊張の糸を切らさずに見て欲しい」と戸松さん。

 水瀬さんは、「自分が演じているのもありますが、ミトとアスナの関係性がどのようなルートを辿るのか、ハラハラドキドキしていただきたいです」と、二人の関係性に言及。さらに前作「星なき夜のアリア」から一新されたミトのコスチュームも、注目のポイントとして挙げられます。

 井澤さんが演じるアルゴは、既に原作やゲームでは大活躍しているキャラクターですが、アニメでの本格的な活躍は本映画が初めて。井澤さんは「初見の人に『あいつ誰?』って思われていないかな」という不安があったことを告白しつつ、「今回からしっかりと活躍するので、アルゴがどんなキャラクターなのか知って欲しい」と、ファンへのメッセージも送ります。

■キリト役・松岡禎丞さんのエピソードも盛りだくさん

 前作ではほぼアスナとしか会話していなかったミトが、本作ではキリトとの会話シーンがあることも判明。水瀬さんは「演じている時、何か違和感のようなものを感じていたのですが、この違和感はきっと正しいんだと思いながら演じていました」と収録当時の心境を語りつつ、「キリトを演じている時の松岡さんとやりとりをするのは初めてなので、こういう距離感でいいのか探り探りでした。けど、(松岡さんは)10年間キリトを演じられていて、どんな球を投げても大丈夫だと信頼できたので、楽しくアフレコができました」と振り返ります。

 松岡さん、戸松さん、水瀬さん、井澤さんの4人で一緒に収録できたというアフレコに関しては、「休憩時間になると、いつの間にか松岡さんがいなくなっている」というエピソードも明かされます。それを耳にしたMCの松澤さんから「(松岡さんは)ソロプレイヤーですから」という、キリトにちなんだフォローが飛び出すと、客席から大きな笑いと拍手が沸き起こっていました。

 一方、「3人の中で仲良くなりたいキャラクターは誰か?」という質問を向けられると、戸松さんはミト、水瀬さんはアルゴ、井澤さんはアスナと三者三様の名前が挙がります。中でもアルゴについては3人全員が「仲良くなれそう」とも語っており、あのキリトとも信頼関係を築けているアルゴの絶妙な距離感の上手さに、全員が感心していた様子でした。

 また、2022年はTVアニメ「ソードアート・オンライン」の放送がスタートしてからちょうど10年という節目の年。

 戸松さんは「あの頃は皆若かった」としみじみと振り返りつつ、当時の松岡さんとの関係について「今の100倍くらい壁があって、最初の一年くらいは目を合わせてくれなかった。そこからちょっとずつ心を開いてくれている実感はあるので、この10年を一緒に歩めているのは嬉しい」と、二人の関係性が変化している喜びも明かします。

 一方、「まだ高校生で、アニメイトでいろんなグッズを買っていた」と、一アニメファンだった当時の思い出を語る水瀬さん。お馴染みとなりつつあるアクリルスタンドなど、10年前と現在ではグッズのラインナップも様変わりしてきたという、完全なアニメファン同士のトークに発展して盛り上がる中、戸松さんは同じ時期に自身の抱きまくらをグッズとして発売していたことを明かし、二人を驚かせる一幕も。

 すでに声優としてデビューしていた井澤さんも、10年前の『SAO』第1話の収録にキャストとして参加していました。来場者の中にも、TVアニメの第1話をリアルタイム視聴していたという熱心なファンの姿もあり、《SAO》がファンと一緒に歴史を積み上げてきた作品であることを、キャスト陣も改めて感じ取っていた様子でした。

 最後には、キャスト陣からファンに向けたメッセージが送られ、舞台挨拶は締めくくられました。

【井澤さん】
まだアルゴがどういうキャラクターか分からない人もいると思うのですが、ファンの方から、アルゴの活躍を期待する声をたくさんいただいて、早く映画を見て欲しいと思っていました。そこから晴れて映画も公開され、アルゴがすごく良かったという声もいただいていて、とても嬉しく思っています。最後まで楽しんで行ってください!

【水瀬さん】
公開前は、ミトが登場するのかも伏せられていたので、ずっとウズウズしていました。そこから無事に公開を迎えましたが、ミトはアニメオリジナルキャラクターなので、原作を好きであればあるほど期待と不安を抱いている方もおられると思います。その期待に答えつつ、不安を拭えるよう頑張ってお芝居にぶつけましたので、是非映画を見て少しでもミトを好きになっていただけたら嬉しいです。

【戸松さん】
前作の「星なき夜のアリア」から登場人物も格段に増えて、《SAO》というゲームに慣れてきた頃のお話でもあるので、シリアスだけではない、ちょっと砕けたシーンがあったり、まだ恋人になっていないキリトとアスナの距離感に懐かしさも感じていただけるのではないかなと。あとは、やっぱりキバオウさんですね(笑)。アスナ視点ではあるのですが、周りの登場人物の皆が活躍する話でもあるので、いろんなキャラクターにも注目しながら、良い音響と一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
 

<イベント概要>
◆日時:12月4日(日) 15:50 スタート ※上映前
◆会場:新宿バルト9 SC6(新宿区新宿3丁目1−26 三丁目イーストビル 11F)
◆登壇者:戸松遥、水瀬いのり、井澤詩織


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<作品情報>
『劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ』

【STORY】
《これは、ゲームであっても遊びではない。》

世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、
1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから、既にひと月以上が過ぎていた。

鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナは、キリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。
女情報屋アルゴの協力も加わり、攻略は順調に進んでいるかのように見えたが……

攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。
本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する。
その陰には、暗躍する謎の人物の姿が――。

死と隣合わせの危険な戦いのなか、《攻略》とはまた異なる《脅威》が、アスナとキリトを巻き込んでいく――!

【STAFF】
原作・ストーリー原案:川原 礫(「電撃文庫」刊)
原作イラスト・キャラクターデザイン原案:abec
監督:河野亜矢子
キャラクターデザイン・総作画監督:戸谷賢都
アクションディレクター・モンスターデザイン:甲斐泰之
ボスモンスター・ステージデザイン:石垣 純哉
サブキャラクターデザイン:秋月 彩・渡邊敬介
プロップデザイン:東島久志
美術監督:伊藤友沙
美術設定:平澤晃弘
色彩設計:中野尚美
撮影監督:大島由貴
CGディレクター:織田健吾
モニターグラフィックス:宮原洋平・関 香織
編集:廣瀬清志
音楽:梶浦由記
音響監督:岩浪美和
音響効果:小山恭正
音響制作:ソニルード
プロデュース:EGG FIRM・ストレートエッジ
制作:A-1 Pictures
製作:SAO-P Project
配給:アニプレックス

【CAST】
アスナ:戸松 遥
キリト:松岡禎丞
ミト:水瀬いのり
アルゴ:井澤詩織
エギル:安元洋貴
キバオウ:関 智一
リーテン:本渡 楓
シヴァタ:永野由祐
リンド:大塚剛央
ヤマタ:高橋伸也
ウルフギャング:阿座上洋平
ローバッカ:玉井勇輝
ナイジャン:関 幸司
ジョー :逢坂良太
モルテ:小林裕介

■公式HP:https://sao-p.net/
■10周年特設サイト:https://sao10th.net/
■公式ツイッターアカウント:https://twitter.com/sao_anime

★アニメ「ソードアート・オンライン」 10th Anniversary Project PV
URL:https://youtu.be/Xpge8WwIPAA

©2020 川原 礫/KADOKAWA/SAO-P Project