『らんま1/2』響良牙、『ONE PIECE』ゾロも…ダイナミックすぎる「方向音痴キャラ」の衝撃エピソード3選の画像
少年サンデーコミックス『らんま1/2』第8巻(小学館)

「方向音痴」とは、“方向感覚に乏しく気を抜けばすぐに迷子になってしまう人”を指す。地図は回転させなきゃ読めないし、建物に入ってしまうとすべての位置感覚がリセットされる。地図アプリがなかったら、たぶん生きていけない。なぜこんなに言い切れるのかというと、筆者もそのうちのひとりだから。スマホに日々感謝しながら生きているのである。

 漫画やアニメにも方向音痴キャラはしばしば登場するが、いろいろ誇張された結果、大変なことになっていることも少なくない。そこで今回は、筋金入りの方向音痴もドン引きするレベルのダイナミック方向音痴キャラをピックアップして紹介していく。

■方向音痴と言えばこの人!『らんま1/2』響良牙

 方向音痴キャラといえば、やはり『らんま1/2』の響良牙を忘れてはならない。彼は主人公である乱馬のライバルで、彼と同じ男子校に通っていたときは、毎日のように購買部のパンをめぐって乱闘を繰り広げていた。

 良牙といわれれば瞬時に方向音痴というワードを連想してしまうくらい、方向感覚が壊滅的。どのくらいのレベルかというと、自分の家から一本道の場所にたどりつけず乱馬との決闘に4日も遅刻したり(乱馬は3日待ってくれていた)、東京都内を移動するのになぜか北海道と九州を経由してしまったり、自分の家にすら帰れず乱馬に道案内をお願いしたりするほどだ。

 良牙本人も自分が方向音痴だとは自覚しているようで、いつ野宿することになっても大丈夫なようにテントなどを持ち歩いている。早めの出発も心がけているし、ちゃんと対策できていて偉い(?)。

 ちなみに本人だけでなく両親も方向音痴で、そのせいでめったに家には帰ってこないのだとか。家族旅行でもしようものなら大変なことになりそうだ。

■自覚がないところがまた怖い…『ONE PIECE』のゾロ

ONE PIECE』のロロノア・ゾロも、超がつくほどの方向音痴である。彼は序盤ではまだ“迷子になりやすい”という程度で、ひとりでちゃんと目的地にたどりつけていることもあった。しかし、リトルガーデン編あたりから雲行きが怪しくなり、いつの間にやら常軌を逸した方向音痴ぶりを発揮するように。

 北へ行けと言われて高いところへ登る、道を教えてくれた人の目の前であらぬ方向へ行く、迷ったすえ同じ場所に戻ってきたのに「ははーん…………似た場所か?」と結論付けるなど、ゾロもなかなかインパクト強めのエピソードを持っている。

 しかし彼の何がいちばんすごいかといえば、自分では方向音痴という自覚がほとんどないことだろう。作中では、自分がはぐれたのに仲間を迷子扱いして“世話の焼ける”と言うなど、どの口が……と呆れてしまう発言をするシーンも。絶対に周りが目を離してはいけないタイプの方向音痴だ。麦わらの仲間たちは日々苦労しているにちがいない。

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