『黒子のバスケ』だけじゃない 『バガボンド』『呪術廻戦』限界突破キャラの「ゾーンに入った状態」個性的すぎる描写3選の画像
モーニング KC『バガボンド』第4巻(講談社)

「ゾーンに入る」という言葉を耳にする機会は多い。極限まで集中力を高めた状態になることを指し、とくにスポーツの場面でよく用いられる。ゾーンに入ることで自身が持てる力を最大限まで発揮し、最高のパフォーマンスにつなげることができるという。

 スポーツ漫画やバトル漫画でも、キャラクターがゾーンに入る場面をよく目にする。定番の描写は、相手やボールの動きがスローモーションで見える、周りの雑音がまったく聞こえなくなる、といったものだが、作品やキャラクターによって描かれ方はさまざまだ。

 とりわけ、それが重要なファクターとなっていた『黒子のバスケ』では、ゾーンに入った選手の目から光の残像が流れる描写がカッコよく印象的だった。今回はそんなゾーンの描写について、漫画で見られるとくに個性的だと思われるものについてまとめてみた。

■ヨダレにも気づかないほどの集中力『バガボンド』宮本武蔵

 何かに集中しているとき、ついつい口が開きっぱなしになってヨダレが垂れそうになり、ハッと我に返ることはないだろうか……。

 剣豪・宮本武蔵の姿が描かれた『バガボンド』では、ゾーンに入った状態の武蔵がヨダレを垂らしながら戦う姿が描かれている。吉岡清十郎との戦いでは相手の動きに集中するあまり、ヨダレが垂れ流しになっても気づく様子を見せなかった。

 なお、同様の描写は『呪術廻戦』で主人公・虎杖悠仁が初めて“黒閃”を出す場面でも見られる。武蔵ほどダラダラと垂れているわけではないが、口から顎にかけてツーっと伝うヨダレが。それを見た特級呪霊の花御は、「凄まじい集中…!!」と警戒を示している。

 もしかしたら今後、バトル漫画のゾーン描写としてヨダレを垂らす場面が定番化する日がやって来るかもしれない!?

■白目をむいて限界突破『キングダム』信

 中国の春秋戦国時代、秦の始皇帝による中華統一までの物語を描いた原泰久氏の『キングダム』。本作では、登場人物が敵と戦う場面で白目をむきながら戦う姿がよく描かれている。

 現実の場面でも、集中状態に入ったときに瞳孔(黒目の部分)が開くことが実験で観察されているが、それを反映してかバトル漫画で極度の集中状態を描く際に、通常塗りつぶされている黒目の部分を白抜きにしたり、黒目をいつもより小さく描いたり、という手法を目にすることが多い。とくに『キングダム』の場合はそれを通り越して白目になるわけだから、いかに深い集中状態にあるかがうかがえる。

 戦国時代の武人たちにとっては、戦の一回一回が命がけの大勝負。そんな場でゾーンに入るのは当然のことかもしれない。主人公・信にかんしては、秦VS楚・魏・趙・韓・燕の合従軍との戦いの局面で、限界を超えて白目で敵軍をなぎ倒していくシーンが印象的だった。

 自身で”十持っているうちの百を見せてやる”と宣言していた通り、本来持てる力以上のものを発揮し、この合従軍との戦いが終わったあとには三千人将へと昇格を果たしている。

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