「ジム・スナイパー」「ガンダムデュナメス」も…​​長距離から敵を撃つ! 『ガンダム』でいぶし銀の活躍を見せた“カッコいい狙撃機”3選の画像
「ジム・スナイパーカスタム」(C)創通・サンライズ

 ガンダムシリーズにはさまざまなコンセプトを持ったモビルスーツ(MS)が登場し、その特性や武器を活かした戦術で活躍している。

 主人公機があらゆるシチュエーションを想定して汎用性の高い機体であることが多い反面、水中や砂漠での戦闘に特化した機体に苦戦を強いられるシーンは、お馴染みの光景になっていると言えるだろう。

 そんな特化型MSのうち、今回は長距離からの射撃を得意とする3機体を紹介させていただこう。

■狙撃といえばこの機体!いぶし銀の魅力ジム・スナイパー

 まずは、狙撃といえばこれ! というべきMSの代表格。『機動戦士Zガンダム』『MSV(モビルスーツバリエーション)』などに登場した「ジム・スナイパー」シリーズだ。OVAや漫画作品などに多くのバリエーションが登場するが、今回は「ジム・スナイパー」の名称がつく機体を一括りにして紹介させていただく。

 スナイパーという名称から狙撃特化で近接戦がが苦手な機体をイメージしがちだが、「ジム・スナイパーⅡ」や「ジム・スナイパーカスタム」は量産型であったジムをエースパイロット用にチューンアップしており、機体スペックは「RXー78 ガンダム」と同等と言われている。

 メイン武装である「ロングレンジ・ビーム・ライフル」は、有線でエネルギーを充填し、戦艦並みの威力で射撃を行うことが可能。威力は落ちるがバックパックを装備することで持ち運びができ、さまざまな場面での運用が行える優秀な武装で、個人的に非常に好きな機体となっている。スナイパーの狙撃もできるエース機と考えた方がいいだろう。

 OVA「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」では、脱出を図るザンジバル級機動巡洋艦ケルゲレンを撃墜し、大型MAアプサラスへの狙撃にも成功。ガンダムEz8の左半身を破壊している。

 ア・バオア・クー攻防戦やグリプス戦役、ジャブロー侵攻作戦の際にも出撃しており、一年戦争において重要な機体であることがうかがえる。ちなみに、一年戦争で地球連邦軍の撃墜数トップを誇るテネス・A・ユング少佐は、ジム・スナイパーカスタムとジム・コマンドに乗り、MS撃墜数149機・艦船撃沈数3隻と、アムロ・レイを凌ぐ記録を出したというから凄まじい活躍ぶりである。

■狙撃と言えばこの機体!ガンダムデュナメス

 もう一機、狙撃型で外せない機体が『機動戦士ガンダム00』に登場した「ガンダムデュナメス」だろう。ガンダムマイスターであるロックオン・ストラトスが搭乗しており、GNスナイパーライフルを使用した長距離狙撃を得意としている。

 狙撃専用のコントローラーを搭載しており、精密射撃モードに切り替えることも可能。切り替わった際、頭部アンテナ部に露出するカメラアイも含めてカッコいい。精密射撃時にはハロが回避や防御を担当しており、もう一人のパイロットとして活躍を見せている。

 射撃に特化した武装と性能をしているガンダムデュナメスだが、オプション装備である「高高度狙撃銃」はとりわけロマンを感じずにはいられない武器だ。地表から宇宙空間まで狙撃できる超巨大ビームライフルは、「成層圏の向こう側まで狙い撃つ男」が扱うにふさわしい武器だと言っていい。

 固定砲台であるため、使用する際は大型センサーを頭頂部のガンカメラに接続、射撃を行う。第5話で錯乱状態になったソーマ・ピーリスの乱射によって、宇宙ステーションから切り離され、地球の重力圏に引き寄せられた2つの重力ブロックを救出するために使用された。

 重力圏から脱出させようとするガンダムキュリオスを援護するため、重力ブロックの接続部を狙撃し、質量を減らすことで救助をサポート、救出に成功した。ほかにも、さまざまな場面で狙撃による援護を行っており、パイロットと合わせて非常に頼りになるガンダムだった。

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