誇り高きモテ男『テニスの王子様』跡部景吾の「カッコ良すぎる名シーン」3選 手塚国光、越前リョーマとの伝説的な死闘を回顧の画像
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週刊少年ジャンプ』(集英社)で許斐剛氏が連載していたテニス漫画『テニスの王子様』。“テニプリ”の愛称で知られる同作は2008年に連載終了後、『ジャンプスクエア』にて続編の『新テニスの王子様』が絶賛連載中だ。

 そして10月4日は同作の大人気のキャラである「跡部景吾」の誕生日。数多くの女性ファンをとりこにしてきた跡部は、主人公・越前リョーマの在学する”青学”のライバル”氷帝学園”テニス部の部長で、数々の名シーンを生み出した人物だ。今回はそんな跡部の誕生日を記念して、彼が演出した珠玉の名シーンを振り返っていこう。


※以下には、コミック『テニスの王子様』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

■跡部の名言が飛び出した手塚との頂上決戦

 跡部景吾を象徴する名ゼリフ「俺様の美技に酔いな」が初登場したのは、関東大会初戦で当たった青学・手塚国光との試合中だった。両校の部長が激突したこの頂上決戦は、他校のライバルやプロのコーチなども見守る中で行われた。

 開始早々、跡部の強烈なドライブボレーが手塚のラケットを弾き飛ばす。すると跡部は若干空を見上げながら、「俺様の美技に酔いな」というセリフを言い放ったのである。その後、跡部はこのセリフを事あるごとに使用するようになり、彼の代名詞のような言葉になる。

 いかにもナルシストな人物が言いそうな傲慢にも受け取れるセリフではあるが、跡部が言うと不思議とそこまで嫌な感じを受けない(と個人的には思う)。それは、この手塚との試合で繰り広げた、想像以上に泥臭い真摯な名勝負があったからかもしれない。

 手塚が肩を故障していることを見抜いた跡部。単なる自信過剰な人物であれば、派手な技で豪快に勝つことにこだわりそうだが、跡部が選んだのは地味な持久戦だ。それが功を奏し、手塚の肩が限界に達してまともなサーブが打てなくなり、結果的に跡部は勝利をおさめた。

 手塚との長期戦を粘り強く戦い抜き、最後まで真摯に相手と向き合った跡部だからこそ、「俺様の美技に酔いな」というセリフがより印象に残ったのかもしれない。

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