2022年7月で連載開始から25年の節目を迎えた、尾田栄一郎氏による人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』。現在『週刊少年ジャンプ』(集英社)本誌連載のほうで、物語は最終章に突入、新たな展開を迎えている。
この先、ルフィたちがどんな人物と相まみえるのか、どのような物語になるのかを想像しながら、過去のエピソードを振り返るファンも多いことだろう。そこで今回は、主人公であるルフィたちにとって、大恩人に当たるキャラクターたちを紹介していこう。
※以下には、コミック『ワンピース』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。
■ルフィにとって憧れであり、一番最初の恩人「シャンクス」
やっぱり忘れられないのが赤髪のシャンクスの存在だ。幼い頃からルフィが憧れる大海賊で、コミックス第1巻の1話では、ルフィの命を救った代償として片腕を失う。左腕をなくしたシャンクスを見たルフィは、己の非力さや申し訳なさのあまりに号泣するが、シャンクスは「安いもんだ、腕の1本くらい…」「無事でよかった」と伝えた。
シャンクスという男の偉大さに感動させられた名シーンだが、この出来事を経てルフィは海賊王を志すようになる。言ってしまえば、今のルフィの活躍はシャンクスの行動がきっかけになっているのだ。
その後、マリンフォード頂上戦争でも、目的を果たしながら無用な血が流れ続けた戦争に終止符を打ったのがシャンクスだ。彼が来なかったら、瀕死状態だったルフィがどうなっていたのか分からない。
そしてシャンクスがルフィに預けた麦わら帽子には何か深い意味が隠されているようでもあり、シャンクス自身の行動も謎に包まれている。ルフィにとって第一の恩人であるシャンクスは、今後どのような関わり方をするのか注目したい。
■ルフィを強くした師匠「シルバーズ・レイリー」
シルバーズ・レイリーは、海賊王ゴール・D・ロジャーの右腕でもあった存在で、まさに伝説の人物だ。見た目は白髪のおじいちゃんだが、とてつもない強さを誇る。
麦わらの一味が離れ離れになった2年の間、ルフィに修行をつけたのがレイリーだ。この厳しい修業でルフィに覇気を伝え、新世界でもやっていけるだけの実力を身につけさせた。もっと仲間を守れるくらいに強くなりたいというルフィの想いを叶えるため、レイリーは厳しく指導しながらも彼のことを見守り、成長をうながしたのである。
それに麦わらの一味全員が大きく成長できたのは、レイリーが提案した修行期間のおかげと言っても過言ではない。だからこそレイリーはルフィだけでなく、一味にとっても最強の恩人だと思える。
修行を終え、ルフィが「行ってくる!!!」と伝えたとき、レイリーがルフィと過ごした日々を思い浮かべる場面にグッときた人も多いことだろう。そして愛弟子には「頂点まで行ってこい!!!」という言葉をかけていた。
もしもこの師弟が再会する場面が来るとしたら、熱くヒリヒリするような共闘シーンなども見てみたい。