■“どこに行くにも手ぶらでＯＫ” 梟の「不思議で便利な大風呂敷」

　マフィアを束ねる十老頭の実行部隊「陰獣」の一人として登場した、梟の「不思議で便利な大風呂敷（ファンファンクロス）」も、女性にとってかなり嬉しい能力だと思う。

　外出する際、女性のバッグの中には財布や携帯などの必需品だけではなく、メイクポーチ、日焼け止め、日傘、お泊まり用品（!?）……など、さまざまなものが入っている。これが実に重いのだ。本当は可愛らしい小さなバッグで済ませたいのに、仕方なく大きめのバッグをチョイスした経験がある人は多いと思う。

　そんな悩みを解決してくれるのが「不思議で便利な大風呂敷」の能力。具現化した風呂敷で物体を包むと、なんと手のひらサイズにまで小さくすることができる。作中では、オークションに出す競売品を金庫から盗む任務についた梟が手ぶらで金庫をあとにする姿が描かれていたが、このように手のひらサイズの風呂敷だけ持てば身軽に出かけられるなんて夢のようではないだろうか。

　さらに、この能力は人間をも小さくすることができる。たとえば、海外旅行に行く際、風呂敷に家族を包めば一人分の航空券で全員移動ができるというわけだ。肉体的にも経済的にも負担を減らせるこの能力。便利すぎる。（とはいえ、その風呂敷をどこで広げるかが問題なのだが……）

 

『ＨＵＮＴＥＲ×ＨＵＮＴＥＲ』にはたくさんの個性豊かなキャラクターが登場するが、キャラの数だけ念能力のバリエーションも多く、私たちを想像の世界に連れて行って楽しませてくれる。
　４年ぶりの新刊発売のニュースが列島を駆け回っているが、このまま『週刊少年ジャンプ』（集英社）での連載再開をファンの一人として期待したい。

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