歴代『週刊少年ジャンプ』のボスたちを歪めてしまった理由は? 読者が選ぶ「過去やラストが悲しかった強敵キャラ」ランキングBEST3の画像
ゼノンコミックスDX『北斗の拳 究極版』第6巻よりサウザー

 漫画やアニメを見ていると、物語が主人公目線で進むこともあり、つい味方サイドに感情移入してしまうもの。しかし、近年歴代の邦画における興行収入記録を塗り替える大ヒットを記録した吾峠呼世晴氏の漫画『鬼滅の刃』のように、主人公たちを脅かす敵側のキャラクターにも、ツラすぎる過去や事情があることが少なくない。また、いくら敵が悪いヤツだったとはいえ、あまりにも悲惨で残酷なラストを迎えるあまりつい同情してしまうキャラもいる。

 そこで今回は『週刊少年ジャンプ』にテーマを絞りアンケート調査を実施。30代から40代の漫画好き男女200人に、「悲しいと思うジャンプの敵キャラ」を1人選んでもらった。境遇だけでなく、意外なラストなど「悲しい」と感じた理由も人によってさまざま。コメントともにランキング形式で紹介していこう。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)

※以下には、漫画『北斗の拳』『鬼滅の刃』『NARUTO』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

■第3位 サウザー『北斗の拳』より

 まず、8.0%の得票率で第3位に選ばれたのは『北斗の拳』のサウザーだった。

 北斗神拳が通用しない強敵として、ケンシロウの前に立ちはだかった南斗鳳凰拳の継承者であるサウザー。聖帝を名乗り圧倒的な武力で領土を支配し、子どもたちを従えて「聖帝十字陵」を作らせていた非道なサウザーだったが、彼には悲しい過去があった。

 サウザーはもともとは孤児で、先代の南斗鳳凰拳伝承者であるオウガイに拾われ鳳凰拳の修行に励むも、15歳になったときに「継承の儀」のために、親のように慕っていたオウガイを自ら殺めていた。その後悔と深い悲しみがサウザーを「愛などいらぬ」と冷徹な男に生まれ変わらせていたのだ。

 今回のアンケートではおもに40代の男性から票を集めたサウザー。「退かぬ!! 媚びぬ、省みぬ!! サウザーがこれまで読んだ漫画で一番悲しい敵キャラです」(43歳・男性)、「尊敬する人を自分で殺めた悲しい男。最後のシーンも泣けます」(45歳・男性)、「サウザーの最後の涙が忘れられない」(44歳・女性)といった意見が寄せられた。

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