この夏、いろんな面で注目を集めている尾田栄一郎氏による人気マンガ『ONEPIECE(ワンピース)』。約4年続いたワノ国編がついに終幕し、8月6日から公開された新作映画『ONE PIECE FILM RED』は、公開から26日で観客動員数860万人、興行収入120億円を突破するなど、多方面で話題を呼んでいる。
ワノ国編ではカイドウとの長きに渡る激闘に熱くなったファンも多いと思うが、これまでのストーリーでは逆に一瞬で決着した瞬殺バトルも存在。こちらも別の意味で印象に残っている人も多いだろう。
瞬殺と言っても『ワンピース』の戦闘の場合ほとんどが実際に死んだワケではないので、すぐさま決着がついたバトルという意味になるが、今回はそんなあっという間に終わった衝撃的な戦闘をピックアップしてご紹介したい。
※以下には、コミック『ワンピース』の一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが気になる方はご注意ください。
■忘れられない“ハイエナ”との衝撃バトル
まずは空島を目指すルフィたちが上陸したジャヤにある港町「モックタウン」で出会った、ハイエナのベラミーとのバトルから。モンブラン・クリケットが大切にしていた黄金の宝をベラミーが強奪。これを取り戻すために、ルフィはベラミーに戦いを挑む。
一度酒場でケンカした際はルフィが一切反撃しなかったため、今回もベラミーは侮っていた。ベラミーは、バネバネの実の能力による「スプリング跳人(ホッパー)」という技を繰り出して襲いかかるが、ルフィはたった1発のパンチでベラミーを失神KO。
このまさかの決着にルフィのことをナメていたベラミーの手下たちも驚いていたが、読者もスカッとするあまりにも見事な圧勝シーンだった。
■神・エネルが見せつけた、すさまじいパフォーマンス
空島編では、神の島に君臨する神・エネル、先住民・シャンディアとの戦いに巻きこまれた麦わらの一味。3時間後にはこの島に立っていられる人間はエネル自身を含んで5人と予言したエネルは、その言葉を実現するかのようにゾロ、ワイパー、ガン・フォール、ロビン、ナミのうちの誰かを消そうとする。
だが、これを聞いたゾロ、ワイパー、ガン・フォール、ロビンは「お前が消えろ」とエネルに宣戦布告。こうして始まった神・エネルとの戦いは、想像以上に一方的なものだった。
2000万Vの“放電(ヴァーリー)”を食らった空の騎士ガン・フォールは一撃でダウン。続いてロビンは容赦ないエネルの電撃を受けて倒れ、刀を素手で止められたゾロも電撃をまともに食らって崩れ落ちる。
残ったワイパーが海楼石でエネルを無力化し、“排撃貝(リジェクトダイアル)”による捨て身の攻撃で一矢報いたかと思ったが、なんとエネルは自分の心臓をマッサージすることで復活。3000万Vの“雷鳥(ヒノ)”でワイパーを倒し、再び向かってきたゾロを“雷獣(キテン)”の技で撃破した。ワイパーはしぶとく起き上がるも、最後は“神の裁き(エル・トール)を食らって失神する。
ほんのわずかの間に4名の猛者を次々と倒していったエネルの強さが際立つ、圧巻のバトルシーンに驚かされた。