『ジョジョの奇妙な冒険』不老不死に100%的中の読心術…作中では地味だったが「使い道を想像させる」超便利なスタンド能力たちの画像
『ジョジョの奇妙な冒険』不老不死に100%的中の読心術…作中では地味だったが「使い道を想像させる」超便利なスタンド能力たちの画像

 1986年からシリーズが開始され、国内外を問わず絶大な人気を誇っている荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』。現在に至るまで常に熱狂的なファンが多く、2022年秋からは第6部「ストーンオーシャン」のアニメ第2クールが開始する。部が進むほどにそれぞれのスタンド能力は複雑化していくが、スタンドが初登場した第3部「スターダストクルセイダース」では、それぞれの能力もシンプルなものが多かった。

 第3部の主人公である空条承太郎らは、エジプトへ向かう道中、またエジプト到着後もさまざまなスタンド使いと戦う。ストーリーの展開上、中には登場シーンが決して多いとはいえないキャラやスタンドも少なくなかった。しかし、見過ごされているだけで、かなり有能なスタンドや読者に「絶対欲しい」と思わせるほどの魅力的なスタンドも数多く登場したように思う。

 今回はそんな『ジョジョ』3部の中から、本編では地味な扱いだったものの「喉から手が出るほど欲しくなること必至のスタンド」をピックアップしてその魅力を振り返りたい。

■幼児化したポルナレフたちの印象が強かった「セト神」との戦い

 まずは、エジプトでジョセフとアヴドゥルがDIOの配下・マライアの襲撃を受けていたほぼ同時刻に、幼児と化したポルナレフと戦っていたアレッシーの持つスタンド「セト神」。

 セト神はアレッシーの影と同化し、その影に触れた相手を若返らせる能力を持っていた。影に触れた時間と若返る年齢は比例しており、その威力は一瞬でも2〜3歳、10数秒も触れていればなんと相手を胎児にまで若返らせることもできるという。若返った相手がその年齢時点でスタンド能力に目覚めていなければ、対象はスタンドを出すことができないうえ、記憶力や知性も子どもにまで戻ってしまう。

 これは自分が特に強くなる努力をしなくても相手を弱体化できる、数いるスタンドの中でもかなり強い能力だといえるだろう。

 また、この能力は、アンチエイジングに夢中になる現代人にこそうらやましがられる能力だろう。アレッシーに若返らせてもらえれば肉体は常に最盛期を保つことができ、体力維持にお金もかからない。言うなれば不老不死に近い状態を保てる夢のようなスタンドだ。使い方に想像力の膨らむ面白い能力だが、原作漫画では残念ながら5話分で退場。子ども化したポルナレフや承太郎があまりにかわいらしいために、そちらの印象が強いという人がほとんどだろう。

  なお、第5部に登場するプロシュートの使う「ザ・グレイトフル・デッド」はアレッシーのスタンド能力とはほぼ逆の相手を老化させる能力を持っていた。しかしやはり「自分がもしも持つなら」アレッシーの能力の方が魅力的に感じてしまう。

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