９０年代の『週刊少年ジャンプ』（集英社）で約６年間にわたって連載された、井上雄彦氏の『ＳＬＡＭ ＤＵＮＫ（スラムダンク）』。今年は新作映画『ＴＨＥ ＦＩＲＳＴ ＳＬＡＭ ＤＵＮＫ』（１２月３日公開）の公開も発表されており、ＳＮＳなどでもファンたちが大きな盛り上がりを見せている。
同作ではそのタイトル通り、主人公・桜木花道をはじめとする長身選手たちの豪快な「ダンクシュート」にワクワクさせられるが、それと同じくらい美しい弧を描く「スリーポイントシュート」のシーンにも魅了させられる。そこで今回は、個人的に印象に残っている、華麗で美しかったスリーポイントの場面を厳選してご紹介したい。
■猛練習の賜物！ 神宗一郎の滑らかなスリーポイントシュート
神奈川県の強豪・海南大附属のシューター、神宗一郎。作中で数々のスリーポイントを決めてきた神だが、とくに美しさが際立ったスリーポイントシュートを披露したのが、インターハイ予選の湘北戦だ。
王者・海南と僅差の接戦を演じていた湘北。だが、主将の牧紳一の調子が上向きになると、次第に海南は点差を広げ始める。そんな中、牧にマークが集中したとき、彼が満を持してパスを出したのが神である。
神の美しいフォームから繰り出されたスリーポイントシュートは、ボードやリングに当たることなく「シュパッ」とネットに吸いこまれる。この神のシュートを目の当たりにした湘北マネージャーの彩子が「あまりの滑らかさに鳥肌が立ったわ」と称賛したほどである。
神は入部当初はセンターを希望していたが、細身で運動能力も突出した点がなかったために高頭監督から「センターはとうていムリ」と告げられた過去がある。その日から神は練習後にアウトサイドシュートの練習を１日５００本欠かさず行い、全国屈指の名シューターへと成長したのである。
美しいシュートフォームから繰り出される、神業のような神のスリーポイントシュートに憧れたバスケットマンは多いのではないだろうか。
ツイート
シェア
LINEで送る
