■頭脳キャラとして仲間を助けたセーラーマーキュリー

 少女向けの作品でも、水を扱うキャラはサポート役に回ったり、周りの様子を見て戦うというポジションにつきがち。『美少女戦士セーラームーン』のセーラーマーキュリー(水野亜美)はその先駆者で、最たる例であろう。

 IQ300と言われている彼女は自身の技のほかに高性能コンピューターを搭載しているHMDゴーグルを使って敵の探索や分析をいち早く行っていた。

 一方で彼女の技は他の戦士に比べて攻撃力が低めのようだ。代表的な技である、両手で水の玉を作って振りかぶり、腕を広げて無数のシャボン玉を飛ばす「シャボン・スプレー」は敵の攻撃を無力化こそすれ、殺傷能力自体はほとんどない。実際に、アニメ1期の最終戦では敵を前に「ここから先は、私より攻撃力の強いあなたたちの力が必要になるわ」と言いセーラームーンたちを先へ行かせたことからも彼女の攻撃力は低いことがわかる。頭脳キャラなので、先頭においてはサポートが得意分野のようだ。

 このほかにも『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」に登場する、水でできた鋭利な爪を持った腕のような形状のスタンド・ゲブ神を意のままに扱うンドゥールや同じく第6部「ストーンオーシャン」のフー・ファイターズなど、水属性のキャラを挙げると枚挙にいとまがない。しかしそれでもやはり水を使うキャラクターたちは自らが先陣を切って特攻するというタイプは少ないようだ。

 華麗な技を繰り出す水属性キャラに思いを馳せ「水の週間」を過ごしてみては?

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