ムーディ勝山が語る『横山光輝 三国志』の“諸葛亮孔明”と分かりやすく描かれた「三国志」発祥のことわざたちの画像
ムーディ勝山(写真は本人提供)

 三国志が好きなんじゃない『横山光輝三国志』が好きなんだ!で、おなじみムーディ勝山でございます。私ムーディはこれまで2回、ふたまん+にて横山光輝三国志をテーマにコラムを書きましたが、世の中には本作を好きな方が多いようで、沢山の反響をいただいていおります。この喜びはとても簡単には受け流せません。

 吉川英治氏の小説『三国志』をベースに横山光輝氏が描いた漫画『三国志』。この漫画は全60巻あるので、もしかしたら途中で断念されている方もいるのではないでしょうか? かくいう私も、子どもの頃には金銭的にも60巻読破するのは大変で、赤壁の戦い辺りで中断し、大人になってからやっと最後まで読み返しました。同じように途中で断念されている方がいるなら絶対に最後まで読んで欲しいのです。なぜなら……横山光輝三国志は、後半こそ面白いからです!!!!!!!!!!!!!!!

 すいません。力が入ってエクスクラメーションマークを15個も使ってしまいました。

 20巻まで児童書で発表されていたこともあり、子どもにも分かりやすく描かれていた『横山光輝三国志』。しかし、読者に大人が多いことが分かると横山先生は描き方を大人向けに変更されました。そこからがどんどん面白くなって、読み出したらやめられない止まらない「かっぱえびせん状態」に入るのです。

 ストーリー的にも後半はとてもドラマチックで心が揺さぶられます。そして終わり方も最高すぎませんか? 史実を基にしてるからこその、あのエンディング。

 この作品の終わり方はバッドエンドの部類に入ると思うんですが、漫画として最高傑作と言えるほどのバッドエンドです。いつか「最高峰のバッドエンド横山光輝三国志」としてコラムを書かせていただきたいです。

 孟獲のところなんかも大好きです。「7回捕らえて7回逃がした」という異常なエピソード……もし諸葛亮孔明が「すべらない話」に出演したら、この話でMVSを取ることでしょう。常人には思いつかない。こんな人が実在したのかと、漫画を通して諸葛亮孔明という人の凄さに震え上がります。

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