世にある漫画は大抵の場合、読者が主人公に感情移入しながら読めるように工夫されており、私たちは彼らに寄り添いながらページをめくるものだ。漫画を通して主人公の冒険と成長を見守る中で、まれに作品の中で主人公の交代劇が描かれる漫画がある。一からまた新主人公の物語を描くためリスクが高く、再びもとの主人公に戻る……といったケースもあるが、この意外すぎる物語展開で読者に強い印象を与えた名作も数多い。
そこで今回は30代から40代の漫画好きの男性200人に、作品の途中で主人公が交代した漫画・アニメの中で最も好きな作品を1つ挙げてもらった。作品の魅力とともに、その結果をランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位『ジョジョの奇妙な冒険』
まず第3位に選ばれたのは、13.0%を集めた荒木飛呂彦氏による『ジョジョの奇妙な冒険』。
1986年に連載開始した『ジョジョの奇妙な冒険』では世代を超えてさまざまな「ジョジョ」たちの活躍が描かれる。主人公たちはジョナサン・ジョースター、ジョセフ・ジョースター、空条承太郎、東方仗助、ジョルノ・ジョヴァーナ、空条徐倫…と、みな名前に「ジョジョ」が入っているのがポイント。
それぞれのキャラクターに100年以上前から続く血縁関係があると思って読み進めると、ふとした瞬間にジョースターの「血」を感じて楽しい気持ちになってくる。
選んだ人からは「先祖代々どんどん強くなっていくから見ていて楽しい」(39歳・男性)、「主人公ごとに性格や特徴も違い、物語の舞台や世界観も各シーズンでガラリと変わるので新鮮味があります」(42歳・男性)、「主役が血統で語られるところはオシャレだと思う」(36歳・男性)、「主人公が代わりながらも面白さを持続させているからすごいと思う」(30歳・男性)、「各部の主人公ごとにそれぞれ魅力がある」(40歳・男性)という声が寄せられた。