■第2位『北斗の拳』

 続く第2位には『北斗の拳』が選ばれた(13.0%)。

 原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏による、1983年から1988年まで連載されていた同作。世界的な核戦争によって文明と秩序が崩壊した199X年の世界を舞台に、主人公のケンシロウの生きざまを描くアクション漫画だ。

 最終章ではケンシロウはラオウの遺児であるリュウを北斗神拳の後継者に選ぶ。また最後の敵・ボルゲと戦い記憶を取り戻したケンシロウは、弟分のバットにリンを託すところで物語は完結した。

 2001年からは『北斗の拳』の過去の年代を舞台にした『蒼天の拳』が描かれているが、もし本編の続編があるとするならリュウの活躍やバットとリンのその後が描かれそう。選んだ人からは「ラオウの息子のリュウを主人公にしても面白いエピソードが描けると思ったので」(39歳・男性)、「10年後でもかなり世界が変わっていそう」(48歳・男性)、「強い次世代キャラが見てみたい」(48歳・男性)というコメントが寄せられた。

■第1位『鬼滅の刃』

 そして見事、17.5%もの得票率を集めて第1位になったのは『鬼滅の刃』だった。

 吾峠呼世晴氏による、2016年から2020年まで連載されていた作品。最終回では、舞台を大正から現代に移し、竈門炭治郎らの子孫の様子が描かれた。炭治郎そっくりで運動神経バツグンな炭彦や、煉獄杏寿郎の弟・千寿郎の子孫の桃寿郎など、現代に生きる彼らの顔立ちはみな、懐かしい面々を思い出させるものばかり。

 また作中で唯一生き残りの鬼として生き続ける愈史郎の姿があるのも嬉しい。作中で惜しくも亡くなってしまったキャラたちは生まれ変わりとして登場しているので、物語の幅はかなり広がりそうだ。

 選んだ人からは「最終話で少し現代の子孫達が描かれていたので、その内容をもう少し詳しく知りたいと思った」(33歳・男性)、「鬼がいなくなった世界で、炭治郎の子どもや、炭治郎が死ぬまでの話が見てみたい」(35歳・男性)、「実は鬼は全滅していなかった。炭治郎たちの子孫が再び鬼狩りとなって活躍する……ありそう!」(48歳・男性)、「現代に新たな脅威があるとしたらなんなのか気になります」(45歳・男性)という声が寄せられた。

 一方で、あまりに見事な終わり方をしている作品には、たとえ次世代のキャラやスピンオフであっても新しく展開せずに、完結したままでいてほしいというファンも一定数いるようだ。ファン心は複雑?

歴代『ジャンプ』漫画「もしも2世たちの物語があるなら」一番読んでみたい物語4位以下の結果
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