1968年に刊行されて以来、時代をリードする漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)。バトルやファンタジー、ギャグ、ラブコメと掲載されたジャンルは多岐にわたり、今も根強い人気を誇る作品が数多く誕生した。そんな名作では特徴的な主人公のほかにも、目を奪われるような美しさやかわいさをもつヒロインが存在感を放っている。
とくに1980年代は『Dr.スランプ』や『キャッツ・アイ』など女性を主人公とした作品がアニメ化され、ヒロイン像に新風を巻き起こした時代でもある。そこで今回は、80年代のジャンプ作品から「魅力的な女性キャラ」に注目してアンケート調査を実施。40代から50代の男性300名に「80年代のジャンプ作家で、女性キャラを描かせたら一番だと思うのは誰か?」という質問に答えてもらった。さまざまなレジェンド作家の名前が寄せられた中、特に意見の多かった漫画家を代表作とともにランキング形式で紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位 原哲夫
まず13.0%の票を集めて第3位に選ばれたのは原哲夫氏。代表作である『北斗の拳』や『花の慶次』は、現在もパチンコ・パチスロで展開されているため、比較的若い世代でも知っているのではないだろうか。
1983年から1988年にかけて連載された『北斗の拳』は雄々しい男キャラが多数登場する漫画だが、その分メインヒロインであるユリアが華奢で儚く、とびきり美しく描かれている。婚約者のケンシロウだけでなく、シンやラオウといった男たちに愛されたユリア。悲劇の運命をたどる絶世の美女として、当時の多くの読者を魅了した80年代ジャンプを代表するヒロインのひとりだ。
今回のアンケートでもユリアに関するコメントが多く、「あのゴツゴツした世界で線が細く美しかったユリア。描き分けがすごいと思います」(50歳・男性)、「原哲夫先生の描く女性はただ美しいだけでなく、めちゃくちゃ色っぽいところがすごい」(42歳・男性)、「哀愁を持つ女性を描く漫画家。ケンシロウたちの気持ちが分かる」(45歳・男性)、「ジャンプで一番好きな女性キャラです。実際にはいそうにないが、そういう人物を空想で描けるのがすごさだと思います」(48歳・男性)といった声が寄せられた。