吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』。主人公の竈門炭治郎を筆頭に、さまざまなキャラクターたちが日輪刀で強敵の鬼と戦う人間ドラマが、2020年5月での連載終了後も老若男女の心を捉え続けている。炭治郎らの属する鬼殺隊には「呼吸」と呼ばれる技の使い手であるキャラクターが登場する。個性的な性格に加え固有の技も持っており、それぞれが強い信念のもと鬼たちと過酷な戦いを続けている。
今回、ふたまん+ではそんな『鬼滅の刃』について「最強だと思う鬼殺隊隊員は誰だと思うか」というアンケート調査をサイト上で実施。寄せられた10代から70代の男女1023人の回答を集計し、「最強」として上位に上がったキャラを寄せられたコメントとともにランキング形式で発表したい。
■冨岡義勇に「独自の型を作り上げた」「最終戦は彼なしでは勝てなかった」
まず、第3位に選ばれたのは水柱の冨岡義勇だった(14.6%)。
炭治郎と同じく水の呼吸の使い手であるクールな剣士の冨岡。家族を鬼に殺され、鬼となった禰豆子を背負って雪の中をさまよう炭治郎が一番初めに出会った鬼殺隊の隊員でもある。
2019年に放送されたアニメ1期「竈門炭治郎 立志編」では、炭治郎がかなり苦戦した、1期のラスボスともいえる存在である下弦の伍の鬼・累を相手に活躍。自身が独自に編み出した奥義「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」でいとも簡単に倒し、そのあまりの強さを見せつけた。
選んだ人からは「『凪』は義勇にだからこそできる型 冷静で揺らぎがなく最強だと思う」(33歳・男性)、「唯一ともいえる防御の形を作り出し、最多の水の呼吸の頂点に立っているから」(24歳・女性)、「物語後半で、水柱の自覚を持ってからさらに一段と強くなったと思う 最終戦は彼なしでは勝てなかった」(19歳・男性)、「コンプレックスを持ちながらも、ちゃんと自分と戦いながら強くなっているから」(52歳・男性)、「喪失の痛みを抱えながらも血ヘドを吐くほどの努力で柱にまで上り詰め、独自の型を作り上げたその姿が本当に強いと思います」(25歳・女性)とその努力家の姿勢が高く評価された。
■限りなく成長する天井なしの強さ、主人公・炭治郎が2位に
第2位となったのは15.2%の得票率を集めた、主人公の竈門炭治郎。
炭焼き小屋の長男として家族とつつましい暮らしをしていた炭治郎。しかし鬼に家族を皆殺しされたことによって、彼は妹の禰豆子のために自ら刀をとり激しい戦いに身を投じることとなる。
剣を握ったこともない戦いの素人だった炭治郎は、厳しい修行の数々を経て立派な剣士に成長した。原作コミックスでは巻を追うごとに炭治郎の手のひらが刀の握りすぎのためか傷だらけに描かれていたり、腕や腹についた筋肉がどんどんムキムキに描かれており、彼の成長を感じるようで感慨深い。
もともと「ヒノカミ神楽」を知る生まれだったということもあるが、何より真面目で努力家な性格で堅実に実力をつけてきた炭治郎。そんな炭治郎こそ「最強」と感じた人は多かったようで、「回を重ねるごとに、成長する。限りなく成長するさまは、天井なし」(57歳・男性)、「どんな逆境でも決して折れない強い心を持っているから」(45歳・男性)、「常に進化し続けるから。 伸びしろがまだまだある」(42歳・女性)、「成長スピードがとにかく早い!」(33歳・男性)、「ほかの漫画にいないぐらい主人公が良い人で努力の人。負けそうになっても策を練り立ち向かう姿が好き。正直者でまっすぐな性格なのでハッとする言葉を言うこともあり、漫画を読んでいるこちらまで我に返る気持ちになる」(44歳・女性)という声が寄せられた。炭治郎の魅力は、ただ主人公だからということだけに留まらないようだ。