『ガンダム』シリーズの作品にハマった理由が、メカのカッコよさという人は少なくないと思います。かくいう私もその1人で、気に入った機体のプラモデルをせっせと組み立てては悦に入っていました。
多くのガンダム作品にモビルスーツ(MS)、あるいはモビルアーマー(MA)とカテゴライズされる機体が登場しますが、なんとなく人型をしたメカがMSで、それ以外の形状をした機体や、巨大なメカはMAという認識をふんわり持っていました。
いかにもMAっぽい見た目をしたジオングがMSという分類だったのは、未完成で脚部がついてないだけ……というのも説得力がありましたよね。
■MS、それともMA? どっちがどっち問題
ただ、シリーズが進むとそれに当てはまらない例も登場します。とくに可変機が数多く登場する『機動戦士Zガンダム』『機動戦士ガンダムZZ』あたりの機体はそれが顕著に感じられました。
まず、ガンダムの名前がついた「サイコガンダム」がMAだったこと。ガンダムと同じ人型だけど、手足を格納したモビルフォートレス形態がメインだからと言われたら、たしかにMAなのかも。それにモビルスーツなら40メートルは巨大すぎる……。まぁこれは納得。
かと思えば、サイコガンダムとほぼ同等の巨体を誇る「クィン・マンサ」はMS。つまり巨大メカだからって全部が全部MAというワケではなさそうです。
ちなみに全高116メートルを誇る「ネオ・ジオング」はMA、砲身まで含めると全長140メートルもある「GP03“デンドロビウム”」はMSという判定。デンドロビウムの場合、あくまでガンダムタイプのMS「ステイメン」に、オーキスと呼ばれる武装オプションをドッキングさせた機体だから……ということみたいです。
一方のネオ・ジオングのコアユニットもMSの「シナンジュ」ですが、デンドロビウムとは区分が異なっています。
そして一番ややこしいのが、通常の可変機体。調べてみるとギャプラン、アッシマー、メッサーラ、バウンド・ドックがMAなのに対し、ガブスレイやハンブラビはMS。可変機の場合、MS形態とMA形態のどちらをメイン運用するかによってカテゴリーが変わるようです。
お恥ずかしい話、アニメを見ていただけの頃は、このへんの機体は全部“可変MS”だと思っていました……。