少女たちの心をときめかせる変身ヒロインアニメ。その歴史は古く、ヒロインの姿が変わるという要素を最初に取り入れたのは1971年放送の手塚治虫氏による『ふしぎなメルモ』だと言われている。現在でも2004年から始まった『プリキュア』シリーズが変わらぬ人気を誇るなど、アニメの中でも特に大きな人気を持つジャンルだ。
その醍醐味のひとつといえば、ヒロインが変身の際に使う作品の世界観にあったさまざまな形状の変身アイテム。コンパクト型やペン型、携帯電話型など子どもが興味のあるモチーフが取り入れられており、実際におもちゃとして発売。お気に入りの変身アイテムを親にねだったという人も多いのではないだろうか。そこで今回は、30代から50代の女性200人に、歴代の変身ヒロインアニメに登場する変身アイテム一覧の中から「一番デザインがかわいいと思うもの」を1つ選んでもらった。さっそく上位になったものについてランキング形式で紹介する。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)
■「アイドルになれるという設定にワクワク」
まず第3位(10.0%)は『魔法の天使クリィミーマミ』の「クリィミーステッキ」。
1983年から84年にかけて放送された『魔法の天使クリィミーマミ』は小学生の主人公・森沢優が妖精から1年間の期限つきで魔法のステッキをもらい、大人気アイドル・クリィミーマミに変身するというストーリー。魔法少女の要素に芸能界を取り入れた、当時としては画期的な設定が注目を集めた。
「パンプルピンプルパムポップン、ピンプルパンプルパムポップン!」という呪文とともにト音記号を描くような軌跡でステッキを振ると、優は大人のクリィミーマミに変身。ステッキはマイク形態にもなる。
このピンクを基調としたステッキは、先に黄色いハートと星があしらわれたデザインで、薄い緑色やパープルなど、現在では「ゆめかわ」と呼ばれるようになったパステルカラーの組み合わせが印象的だ。同作のレトロでポップなタッチは今の若者にも大人気の作品となっている。
選んだ人からは「ふんわりした色使いがかわいいから」(32歳・女性)、「アイドルになれるという設定にワクワクした」(42歳・女性)、「ステッキ型のアイテムは女の子の永遠の憧れです」(39歳・女性)というコメントが寄せられた。