1998年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載をスタートした冨樫義博氏の漫画『HUNTER×HUNTER』。2度にわたるアニメ化もされたジャンプを代表するバトル漫画だが、2018年11月の52号を最後に連載は休止中。2020年は一度も新作が掲載されることはなく、ファンからは連載再開を期待する声が上がり続けている。
同作の魅力はなんといっても豊富な登場キャラとその個別能力の数々で、主人公キャラだけでなく敵キャラたちの個性あふれる人物像や戦い方もまた魅力的。そこで今回は30代から40代の男性200名を対象に「ハンターハンターの好きな敵キャラ」を1名選んでもらった。さまざまなキャラの名が挙がる中、特に意見が集中した3名を紹介したい。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■王直属の護衛隊でゴンの仇敵
まず全体の10.5%の人に支持され第3位に選ばれたのは、キメラアント編で登場したピトーことネフェルピトーだ。
シャウアプフ、モントゥトゥユピーとともに王・メルエムの直属護衛隊を務めるピトーは、キメラアントの中でも屈指の実力者。その戦闘能力は非常に高く、ゴンの恩人でハンターとして名高いカイトをあっさりと殺すほど。しかしこれが原因でゴンの恨みを買い、最終決戦では覚醒したゴンによって撲殺される。特質系能力者で、念能力は「玩具修理者(ドクターブライス)」と「黒子舞想(テレプシコーラ)」。前者はサポート能力、後者は戦闘能力としてどちらも高い力を持っていた。
戦闘の描写は多くないが、初登場時の行動や言動から読者を絶望させた。反面、猫耳を携える外見と「ニャ」という語尾は「かわいい」と人気があり、内面のまがまがしさと見た目とのギャップが魅力的なキャラだ。
今回のアンケートでも「かわいい」という人のコメントが多く、「初登場時の桁違いの強さが衝撃でした。見た目のかわいさとのギャップといい、冨樫は天才」(36歳・男性)、「猫耳がかわいい」(31歳・男性)、「脳にクチュクチュ……ジャンプの表現の壁をぶちやぶったキャラだと思う」(41歳・男性)といった声が寄せられた。