声優・西田望見、漫画『スキップとローファー』で思い出す上京のあの日【コラム・今日は何見る?】の画像
声優の西田望見さん(写真は著者提供)
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 声優の西田望見です! 新年度、新学期が始まりましたね。新入生、新社会人など新生活をスタートしている方もたくさんいると思います。新生活は楽しいこともあれば、つらいこともたくさんありますよね。自分の新学期も思い返してみると、いろんな思い出があって、懐かしさとワクワクした気持ちがよみがえります。新学期は新しいクラスで「誰と同じクラスになるかな~? ○○ちゃんと一緒がいい~」とか、新しい席で「穏やかなのほほんとした席になりますように!!」とか祈ったりしていました(笑)。

 今回はそんな懐かしい学生生活を味わえちゃう漫画を紹介したいと思います。高松美咲さんの『スキップとローファー』です! 高松さんの公式ツイッターに上がっていた本作の試し読みのツイートが回ってきまして、そこで読んであっという間にハマってしまい、漫画を購入しました。

 主人公の岩倉美津未(みつみ)ちゃんは石川県ののんびりとした田舎から、東京の高偏差値の高校へ進学します。しかし入学式当日、慣れない都会の道に迷ったり、人酔いをしたりしてしまい、大切な入学式に間に合わなくなってしまうかもと駅で途方に暮れてしまいます。そんなピンチなタイミングで声をかけてくれたのが、東京のシュッとした同級生の志摩くんで……!? という、ワクワクしたスタートになっております。

 この作品を読んで、東京に出てきたときの気持ちを思い出しました。初めての都会にワクワクして、これからキラキラした生活を楽しむんだ! と意気込んだその日、新宿駅で1時間ぐらい迷ったりしました。南口の改札を出て、どうやっても東口に行けなくて途方に暮れたあの日のことを思い出しました(笑)。

 東京に出てきて、歩いて5分ぐらいの場所にコンビニがあることにも感動しました。私の地元では一番近くのコンビニに行くにも徒歩だと30、40分ぐらいかかります。歩いてコンビニ行けるとか大人じゃん!? と、めちゃくちゃ感動していました。初めて新宿の夜を見たときは「夜9時なのに、まだ町が明るい!? 昼じゃん!?」とワケ分かんないことも考えていました。

 なので、『スキップとローファー』の美津未ちゃんの気持ち、めちゃくちゃ分かる~~~。

 読み進めていくうちに、美津未ちゃんの飾らない素朴なキャラクターに愛着がわいて、ドンドンのめり込んでいきます。主人公の独特なゆったりした感性が都会の人たちに影響を与えていくシーンは、心があたたかくなって、読み終わると心が穏やかになっちゃいます。新学期を迎えた方も、新学期懐かしいな~という方も、楽しめちゃう作品だと思います!

 私も新学期に何か始めようかな、気分を新しくしたいなぁ~とも思いましたが、まったく何も浮かびませんでした!! みなさまは4月から新しく始めたことや、挑戦することなどありますか? 「こんなことを始めます~」なんて、教えてくれるとうれしいです。

 前回のコラムではずっと咲いていないアジサイの話をしたのですが、なんとつぼみが出来ました! 今年は咲いてくれるかも!? と思いワクワクしています。でも、期待して咲かずに消えていったら悲しいので穏やかに見守ろうと思います。また咲いたらご報告しますね(笑)!

 というわけで、素敵な春を過ごして、また次回お会いいたしましょう!

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