1981年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された、高橋陽一氏による傑作『キャプテン翼』。主人公・大空翼の小学生時代から始まり、さまざまなライバルとの激闘を繰り広げながら成長していく様を描いたサッカー漫画だ。当時は野球などに比べるとサッカーをテーマにした漫画は少なく、世界中のサッカー少年に影響を与えた作品としても知られる。
かくいう私も幼い頃から『キャプテン翼』を読んできたサッカー少年の1人で、『キャプテン翼』のキャラクターたちが放つバリエーション豊かな必殺シュートに憧れ、実際に使ってみようと練習した経験がある。
そこで今回は『キャプテン翼』に登場した「必殺シュート」に関するアンケートを実施。40代から50代の男性読者300名を対象に、現実で最も使ってみたいと思い、習得したかった「必殺シュート」をリサーチ。その結果をランキング形式で紹介していこう。(アンケートサイト「ボイスノート」協力)
■第3位は横回転の「あのシュート」
まず第3位(10.3%)となる支持を集めたのは、早田誠の「カミソリシュート」。早田は中学編から登場したキャラクターで、大阪東一中のサイドバックとして活躍した選手だ。
中学の全国大会・1回戦で大空翼率いる南葛中学と対戦し、早田は翼を徹底的にマークして苦しめた逸材。そんな早田の必殺シュート「カミソリシュート」は横に鋭く曲がるのが特長で、南葛中との対戦ではこのシュートで先制点を決めている。
作中で早田はジュニアユースに選ばれるなど日本の代表としてもプレイするが、カミソリシュートが決まる場面は徐々に減少。しかし、早田のカミソリシュートに憧れてマネをするサッカー少年は多かった。
少しでもボールが横に曲がれば「今のがカミソリシュートだ!」と言い張ったもので、現実的に再現しやすいという面で思い入れのある人が多かったのかもしれない。
ちなみに早田はカミソリシュートだけでなく、カミソリパスやカミソリタックルなども使いこなす。相手の死角からタックルをしながら「カミソリタックル」と叫んで、早田のマネをする友人がいたのも印象深い。