■常に変わっていく「キャラ解釈」

ーー演じられているキャラとご自身は似ていますか?

五十嵐 僕、似てないです。誠のように曲げない芯を持って生きていくのって難しいから。仕事柄いろんな人と関わるので、合わせなきゃいけないこともある。そんな中だからこそ、誠くんのすごさをより実感するんです。

山根 でも、はたから見ると似ている部分がけっこうあると思う。プロ意識の高さとか、堂々としているところとか、誠っぽいなって思います。

五十嵐 そう見えるように頑張ってるの(笑)。

山根 ちなみに僕と満は似てるところもあるとは思うんですが、満くんって頭がすごい切れるキャラクターなのに、僕はそんなタイプじゃなくて。どちらかというとイジられるほう(笑)。そういうところは似てないなって思います。

五十嵐 結論として、二人とも似てないので、お芝居で頑張ってカバーしてます(笑)!

ーー演じた初期から、キャラクターの解釈について変わったところはありますか?

五十嵐 常にあります。演じるたびに新しい一面を見させてもらっているので、どんどん肉づけていってるなという面白さがあります。今回はメインなので、それが一気にきている感じ。ガラッと変わるわけじゃないんですけど、ちょっと思ってたのと違うなってこととか、やっぱりそうなんだって答え合わせのところもある。核心がつけてるだけでも自分の中では大きな変化です。

山根 僕も基盤は変わっていないんですけど、SOARAのみんなと関わったりしている中で、「あ、今、満ならこう動くな」って本番の芝居の中でも気づくことがあります。

ーー今回の公演ではそんな二人の意外な一面も見られるのでしょうか?

五十嵐 それは楽しみにしてほしいですね! 本作では特に多いと思う。僕らは日々台本を読み込んでますが、お客様にとってはありえないくらい新鮮になってるかも。

ーーでは、ZIXの一番好きなところはどこですか?

山根 二人組っていうのが一番の強み。考え方も行動も違うけど、目指しているところは同じっていうところがかっこいいなって思います。

五十嵐 舞台のZIXはちょっとアンダーグラウンド寄りというか、メイン通りのお店じゃなくて、一本道を入ったようなところにあるお店のイメージ。そんな二人なのに舞台では爪痕を残して、皆が「もっと見たい!」と思うところでいなくなる。そういうところはかっこいいですね。

山根 想像をかきたてられますよね!

ーー役者として、お互いの好きなところはどこですか?

山根 先輩でこんなに僕のことを理解しようとしてくれる人は初めて。だから拓人くんといるときが一番居心地がいいです。

五十嵐 素直なところがいいですね。僕はひねくれてるので、山根くんの素直さがあるからこそZIXのバランスが保てていると思います。そこが好きなところでもあるし、見習わなきゃなと思うところでもあります。

ーー今回は五十嵐さん振付とのことですが、いかがですか?

五十嵐 今まさに作り上げているところです。僕的に、これまでと全然違うものをお見せできるんじゃないかと。

山根 ダンスはめちゃくちゃ難しいです(笑)。でもオシャレだしかっこいい! ダンスにも拓人くんらしさを感じます。

ーーなかなか主演の方が振付を担当されることはないですもんね。ファンの皆さんも楽しみにされていることと思います。

五十嵐 僕も(主演兼振付というのは)僕しか見たことないです(笑)。

山根 忙しくて大変でしょ、ぶっちゃけ。

五十嵐 大変だよ!

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