2021年「コミケ99」コロナ影響で3日間に日程変更「安全な開催を目指して引き続き努力」の画像
「コミックマーケット99」が開催される東京ビッグサイト
全ての写真を見る

 プロ・アマ問わず、自分たちで作った作品を自分たちで販売できる、日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(通称コミケ)」。4日間の予定だった2021年の第99回の開催日程が短縮され、2021年5月2日~4日の、3日間に変更されることが、12月20日に発表された。

 コミケは、自作のイラストや名作のパロディ漫画といった同人誌だけでなく、音楽、小説、キーホルダーなどのグッズやコスプレまで、参加者たちの思い思いの作品が集まる場。作品を求めて列に並ぶ人たちの姿は、お盆と年末の時期にテレビなどでも取り上げられて、例年話題になっていたが、東京オリンピックの会場問題とコロナ禍の影響で、2020年の開催は中止に。約1年半ぶりの開催となる次回開催に、期待が寄せられている。

■18年以来の3日間開催、企業ブースは初日と2日目のみに

 次回の第99回コミックマーケットは、当初2021年5月2日~5日の4日間開催を予定しており、12月上旬にサークル出展の申し込みを締め切ったばかり。コロナウイルス対策として、募集スペースも従来の7割ほど、2万3000に絞られ、申込書の注意事項には「開催時間を変更する可能性があります」「配置日が変更になる可能性があります」と明記されていた。

 公式サイトで、3日間のジャンルごとの曜日割り振りも発表され、4日目に予定されていたVTuberジャンルが1日目に、同じく4日目に割り振られていた人気ジャンルの東方Projectが2日目に変更。また企業ブースについては2日・3日の2日間のみとなることを発表。

 コミックマーケット準備会は、新型コロナウイルス感染症や会場を取り巻く状況の変化、参加の難しい準備会スタッフが相当数見込まれることなどを総合的に判断し、3日間に開催日を少なくすると説明し、「日程変更により参加者の皆さんにご迷惑をおかけすることは、主催者として大変申し訳なく、深くお詫びいたします。安全な開催を目指して引き続き努力してまいりますので、皆さんのご理解とご協力をお願いします」とコメントを発表した。

 3日間の開催は、2018年末のコミックマーケット95以来、およそ2年半ぶり。2019年からは、東京オリンピックの準備で会場の利用が制限された代わりに、開催日程が4日間に増えていた。

全ての写真を見る