古川登志夫「今は誇りに」ファンから大バッシング受けたアニメ作品への思い明かすの画像
画像は古川登志夫の公式ツイッターアカウント『@TOSHIO_FURUKAWA』より

 テレビアニメ『うる星やつら』の諸星あたる役や『ドラゴンボールZ』のピッコロ役で知られる声優の古川登志夫(73)が、5月31日にツイッターを更新。アニメファンからの過激なアンチレターがきっかけでトラウマになっていた作品があったと語り話題を集めた。

 この日古川は、5月23日にSNS上での誹謗中傷を苦に自殺したと報じられているプロレスラーの木村花さんに対して、「木村花さんの訃報に心より哀悼の意を表します。」とツイートするのと同時に、過去に受けたバッシングについてコメント。「Twitterの無い頃、過激なアンチレターを沢山頂いたことがあった。トラウマになり長いこと自分の出演作品から抹消していたが、最近になりやっと出演履歴に加筆『一回でもこの作品に出演できたことを、今は誇りに思っています』と言えるようになった。」とかつての苦い経験をつづった。

 古川といえば、今年1月に出演したネット番組『声優と夜あそび』(AbemaTV)の「古川さんにギリギリ質問!」というコーナーで過去作品の裏話について言及。アニメ『ルパン三世』に出演したものの、ファンからの厳しい意見を受け「自分の中で封印していた」と明かしていた。

「古川さんの“抹消していた”というのはおそらく、古川さんが山田康夫さんに代わり一度だけルパンの声を担当した1987年の映画『ルパン三世 風魔一族の陰謀』のことでしょう。同作は古川さん以外にもキャストを全員一新し、音楽も大野雄二さんが降板するという異例の作品でした。残念ながら当時は声優交代に難を示すファンも多く、大量の批判的な手紙が届いたとか。古川さんは『声優と夜あそび』で、こうした意見に耳を傾けた結果、重く受け止めすぎてしまい“仕事を辞めたくなっちゃうくらいだった”と悩んだ経験を明かしていました」(アニメ誌ライター)

 コアなアニメファン以外にはあまり知られていない『ルパン三世 風魔一族の陰謀』。『声優と夜あそび』では31日のツイートと同じように、「ここ2~3年前から『ルパン三世』という名作にたった1本でも関わらせていただいたことが誇りと言えるようになりました」と、黒歴史と考えずに前向きになったとコメント。実際に古川登志夫の公式サイトでは出演作の項目に『ルパンIII世 風魔一族の陰謀』と記載されている。

「山田康夫さんを筆頭に当時のキャストイメージが強い『ルパン三世』ですが、『風魔』はパトカーの大群とルパン一味の愛車(フィアット500)とのカーチェイスなど、非常によく動く作画が見どころで、山田ルパンやクリカンルパンとは一味違う、古川ルパンが楽しめる貴重な作品です。とはいえ、アニメ作品での声優交代はいまだにファンの間で賛否を集めがちなのも事実。第一線で活躍していた古川さんですらアンチからの意見は相当こたえたようです」(前出のアニメ誌ライター)

 ツイッターでは古川のツイートを受け、「主要キャスト5人とも、あれはあれで味があって良かったと思いました」「うちも、あの作品大好きでDVD持ってます!他のキャストの方もピッタリやったのになぁ。続いて欲しかったです」「その作品、むしろ、すごく好きでした」と、『風魔一族の陰謀』のファンからフォローのコメントも寄せられた。