左から)神谷明、山寺宏一、伊倉一恵
左から)神谷明、山寺宏一、伊倉一恵
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 11月29日より日本でデラックス吹き替え版が公開中のフランスの実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』。12月23日に映画のヒットを記念して応援上映イベントが行われ、声優の山寺宏一神谷明伊倉一恵が登壇した。

 同作は1985年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された北条司氏の漫画『シティーハンター』をフランスで実写映画化したもの。フランスでは168万人を動員し、原作者の北条氏も「これぞシティーハンター!」と太鼓判を押した話題の作品。この日のイベントでは主人公・リョウの声を担当する山寺、テレビアニメ版で冴羽獠を演じ実写映画版でモッコリー氏と精神科医の役を務めた神谷、テレビアニメ版で槇村香を演じ実写映画版でスキッピーの妻を演じた伊倉が登場し、ヒットへの感謝を伝えた。

 本作で神谷に代わり、リョウの声を担当する山寺。2人はこれまで腰を据えて話をする機会はなかったそうだが、今年2月公開の映画『劇場版シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>』の打ち上げで同席。その場で山寺は神谷から実写版の吹き替えを「やりなよ、やったほうがいいよ」と提案されたそうで、山寺は「お断りするつもりで、ダメだ、(リョウは)神谷さんがやらなきゃダメだと。説得しようと思っていたんですよ、後輩ながら」と述懐。だが、神谷は引き下がらず「僕は逆にお願いしようと思っていた。先輩だから僕が先に口を切ったので勝っちゃった」と説得に見事成功したことを明かし、山寺のリョウ役が実現。神谷が「良かったと思います!」「最高だったと思います!」と自身の決断を振り返ると、会場からも大きな拍手とともに「最高ー!」という声が響いた。

 続けて神谷は、「あのリョウと香(沢城みゆき)の声を聞いたとき、“あ、最初からこの声だったんだ”っていうぐらいなじんでた。これは本心です。すばらしいリョウと香だった」と改めてアピール。それを受けて山寺が、「でも僕は神谷さんのリョウを聞いてみたかったですよ、神谷さんと伊倉さんの吹き替えたやつを聞きたかったですよ! あんまり大きい声で言えませんですけど」と熱弁すると会場からも賛同の拍手が。山寺は「みなさんも同じですよね、お2人がずっとやってきた『シティーハンター』が好きですよね! 俺もそうだ!」とさらなる拍手を求めた。

 イベント最後に山寺は、「神谷さんに背中を押していただいて、リョウを演じることができました。本当に不安でしょうがなかったんですが、きょうの皆さんを見てやってよかった、頑張ってよかったなと思っております」とコメント。神谷は「今年はアニメ『シティーハンター』に明け『シティハンター』に暮れた1年でした。そして、今日これが今年最後の仕事なんです。こんなにうれしいことにあふれた年は初めてです!」と会場のファンに感謝を伝えた。

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