9月2日、石田衣良氏による小説『池袋ウエストゲートパーク(略称:I.W.G.P.)』が、2020年にテレビアニメ化されることが発表された。また1995年に『週刊少年マガジン』(講談社)で連載され、1997年にテレビアニメ化された小川悦司氏による『中華一番!』の続編『真・中華一番!』が10月11日よりMBS・TBS系「アニメイズム」枠で放送されることも同日発表された。
90年代後期から00年代初頭にかけて一大人気を築いた2作品のリメイクはSNSでも話題になり、「IWGP」「中華一番」がトレンド入り。「今は何年なんだ?」「令和なのに懐かしすぎる」と大きな反響を集めた。
1998年から文藝春秋より刊行されている『池袋ウエストゲートパーク』は、池袋西口公園近くにある果物屋の息子・真島誠が、町の人たちから依頼された事件を解決する物語。2000年には宮藤官九郎脚本でドラマ化され、長瀬智也(40)、窪塚洋介(40)、山下智久(34)、加藤あい(36)らが出演。当時、流行していたB-BOYファッションや“カラーギャング”の抗争、個性豊かな登場人物が人気で、放送から20年近くたった今もなお、ファンが多く、新アニメの発表にSNSでは「思わず叫んだ」「人生で一番好きな作品だー!」「マコトとタカシ、誰がやるんだ」「アニメ化するならドラマ再放送も!」といった声が続出しトレンド入り。原作の石田氏もツイッターを更新し、「おーツイッターで池袋シリーズのアニメ化が堂々トレンド2位!みんなに喜んでもらえてうれしかった」とファンの反応を喜んだ。
また『中華一番!』は、19世紀の中国を舞台に、天才料理人のリュウ・マオシンの活躍を描いた料理マンガ。1997年からスタートされたアニメは田中真弓が主人公・マオの声を担当。日曜日の19時30分からフジテレビ系で、1年間にわたって放送された。
21年ぶりに10月からスタートとなる続編『真・中華一番!』ではキャストを一新。主人公・マオ役を藤原夏海が担当するほか、茅野愛衣、中村悠一、杉田智和ら人気声優が名を連ねており、SNSでは「懐かしい!」「こりゃ深夜の飯テロアニメになるぞ」といったコメントが続出し、トレンド入りを果たした。
連続した人気作品のリメイク発表に「懐かしい」という声が多く上がる一方で、「IWGP」「中華一番」という2つの平成作品のワードがトレンド入りしたことを指摘する人もおり、「今って本当に令和?」「いま何年なんだっけ?」「90年代おじさんがターゲットにされてる。まんまとハマりそう」といったコメントもあった。
20年近い時を経てアニメとして復活する2つの名作。当時を知るファンだけでなく、現代のアニメファンにも刺激を与えてくれそうだ。