■ほのぼの日常アニメかと思ったら…!? 本格SFアニメが始動!『サンダー3』
『サンダー3』は『月刊少年マガジン』(講談社)で、2022年から2026年にかけて連載されていた池田祐輝氏の漫画をアニメ化したSFアクション作品。
まず第1話で視聴者の心をつかんだのは、中学生の主人公・ぴょんたろうの妹であるふたばだ。兄を慕う素直で愛らしい姿やむじゃきな言動に、「とにかくかわいい」「守りたくなる」といった声があがり、SNSでもトレンド入りした。
デフォルメされたコミカルな絵柄から、ほのぼのした日常アニメを想像させるが、その第一印象は見事に覆されることになる。
なんと、ふたばがテレビ画面の向こうにあるマルチバースへと迷い込み、彼女を追ったぴょんたろうたちもその世界へ。そこでふたばは巨大な飛行戦艦にさらわれ、妹を取り戻すための本格的なSFバトルが幕を開けるのだ。
ぴょんたろうは、友だちのひろしとつばめを含めたトリオ「スモール3」を結成し、ふたばを取り戻す壮大な戦いに挑んでいくことになる。
かわいらしいビジュアルと迫力あるSFバトルとの圧倒的なギャップに、SNSでは「今期で一番予想を裏切られた」「映像の迫力がすごい」と絶賛する声が続出。放送前のティザービジュアルやPVも、ほのぼのとした日常アニメを思わせる内容に徹していたが、放送後に飛行戦艦や巨大兵器を描いたメインビジュアルとPVが解禁されるなど、宣伝面でも視聴者を驚かせた。
視聴者の予想を裏切る意外な展開と、迫力ある映像表現で注目を集める本作。妹を救うために奮闘する兄の勇姿から目が離せない。
■天才少女が貧乏サーカス団を立て直すオリジナルアニメ『グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~』
『グロウアップショウ ~ひまわりのサーカス団~』は、A-1 Picturesと、同社の社内レーベルであるPsyde Kick Studioが制作するオリジナルアニメ。高度経済成長期の日本で、経営難から常に存亡の危機に瀕しながら地方を巡業する「ひまわりサーカス」が舞台だ。
主人公は伝説のサーカス団「ロータスサーカス」にいた過去がありながら、サーカスを嫌っている少女・鶴巻瑞佳(つるまき・みずか)。身体能力が高くサーカスの天才といわれる彼女が「ひまわりサーカス団」に身を寄せることになり、団員たちに演技を教えていくことで、物語は少しずつ動いていく。
弱小のサーカス団が天才の協力を得て変わり、ライバルのサーカス団としのぎを削るという王道展開が魅力だが、父親の残した借金を背負わされ、サーカスを嫌いながらも団員たちの指導役を務める瑞佳の存在が反響を呼んだ。
また、空気を読まずに我が道を進む瑞佳と団員たちによるコミカルな掛け合いも好評で、「瑞佳のキャラがクセになる」「サーカスを題材にここまで面白くなるとは思わなかった」「完成度高すぎてビビる」といった感想が相次いでいる。
伝説のサーカス団にいた娘にもかかわらず、サーカスに対して冷めた態度を見せる瑞佳は、今後どうなっていくのか。過去のケガや挫折、他の団員との確執など、団員それぞれが抱える事情も丁寧に描かれており、青春群像劇としても楽しみな注目の一作である。
ストーリーが進むにつれてさらに存在感を増していく夏アニメの数々。まだ序盤が過ぎたばかりで、これからさらに注目を集める作品が登場することも十分考えられる。夏アニメの動向からますます目が離せない。


