ドラマ主題歌担当!THE ALFEE高見沢俊彦も一気読みした『グランマの憂鬱』の魅力とは!?「グランマの“喝!”は高齢化社会の金言です!」の画像
THE ALFEE高見沢俊彦さん (C)ふたまん+
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 土曜日23時40分から、東海テレビ・フジテレビ系で放送中の萬田久子(64)主演ドラマ『グランマの憂鬱』。  

 同作は高口里純による同名コミックの実写化で、総領として村を取り仕切る“グランマ”が、村で起きる日常生活のゴタゴタを愛ある“喝!”でスカッと解決する痛快ストーリーだ。

 そんな同ドラマにて主題歌を担当するのが、結成50年を迎えるレジェンドバンド・THE ALFEE。

 楽曲を制作したリーダーの高見沢俊彦(69)は、「コミックは毎日のように読む」と語る、大の漫画好きとあって、原作コミックもすでに読破! 『グランマの憂鬱』の魅力と主題歌に込めた想いを聞いた。

  ※  ※

――主題歌のオファーが来る以前から、コミック『グランマの憂鬱』をすでに愛読されていたそうですね。

 はい、そうですね。毎月、コミックを紹介するコラムを書いているので、かなりの作品を読んでいると思いますが、『グランマの憂鬱』はタイトルに惹かれて手に取ったのがきっかけです。

 読み始めたら面白くて、あっという間に、読み進めてしまって気が付いたら全巻一気に読んでしまいました。 

――それほどまでに引き込まれた、作品の魅力とは何でしょうか。

 例え正論でも一方的に押し付けるのではなく、グランマの人生の経験値で人が抱える悩みや問題に明快に答えを出していくさまが、いさぎよくて気持ちいい。僕自身共感する部分がかなりありましたね。

 なんかこう、歳を重ねるとそれこそ経験値で、いろんなものが見えて、気になる事が多くなったりしますよね?(笑)!? だけど、グランマはそうじゃないんですよね。一方的に説教するのではなく、見守る事ができるんですよ。それこそが、グランマの魅力ですよね。

――印象深いエピソードはありますか?

 エピソードで言えば、(9巻33話で)ある日ユーチューバーが村にやってきて無謀で不遜な行動をとりますが、グランマは決して激高することなく、いつもの“喝!”をも封印し、見守ってフォローする。そこは凄いなって思いましたね。

――「相手が礼儀知らずでも礼をもって持て成す」というグランマの名言も飛び出します。

 人は優しくされたら、そのことを覚えている――と。

「あぁ、なるほど」と思いましたね。今の時代、思い通りにいかないことも、納得できないことも日常的にたくさんありますよね。でもそこで、いちいち腹を立てていたら解決にならない。そこは優しく見守る。

「これぞ年の功だな」というところが、『グランマの憂鬱』の魅力だと思います。(ドラマ主演の)萬田久子さんは、凛としていて、グランマのイメージにピッタリで素敵です。

――キリッと格好良くて、まさにグランマですね。

 あと、お孫さん(亜子)との丁々発止のやりとりが面白いですよね。ジェネレーションギャップを感じさせないと言いますか。

 現代の高齢化社会において、『グランマの憂鬱』の言葉はまさに金言だなと思います。

――5月17日にはドラマ主題歌『鋼の騎士Q』が発売されます。制作される際に、意識された点と言いますと?

 グランマの発する「喝!」には、僕自身も背中を押されましたからね。作品を読んできたイメージを、『鋼の騎士Q』には反映させています。『グランマの憂鬱』の世界観に寄り添った楽曲になったと思いますね。

――ちなみにグランマは80歳ですが、高見沢さんは現在69歳。あと11年で80歳とは驚きです。

 そうですね、後11年でグランマと同じ年齢になりますが、まずは来年迎える古希の時が、THE ALFEEのデビュー50周年にあたりますので、メモリアルな1年にしたいと思います。

 その節目を迎えたあと、どんな風景が見えるのか、とても楽しみですね。

 還暦のときもそうでしたけど、そこから10年経って古希になっても、3人が元気にステージに立っている姿をファンの皆さんにお見せしたいです。僕らの元気が皆さんの元気の源ならこんな嬉しいことはないですからね。

 とにかく!1年でも長くステージに立てるよう、今後も健康に留意しつつ頑張って参ります。

《プロフィール》
たかみざわ としひこ(THE ALFEE)
1954年4月17日生まれ、埼玉県出身。1973年、明治学院大学にて桜井賢、坂崎幸之助とグループを結成、翌1974年にデビュー。1983年に『メリーアン』が大ヒット。『星空のディスタンス』をはじめ、数々のヒット曲を生み出す。
5月17日に通算72枚目となるシングル『鋼の騎士Q/Never Say Die』がユニバーサル ミュージックより発売。

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