『ゴールデンカムイ』きっての“脱獄王”の素顔はいかに…!? 基本ポンコツでもやるときはやる男!愛すべきお調子者・白石由竹の魅力とはの画像
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 現在アニメ第4期が放送中の『ゴールデンカムイ』は、北海道を舞台に繰り広げられるド派手な金塊争奪戦を描く作品。公式で“感情闇鍋ウエスタン”というキャッチコピーがつけられているとおり、冒険やバトル、サスペンス、歴史、ギャグなど、さまざまな要素がぎゅっと詰め込まれているのが特徴だ。また登場人物のキャラの濃さも見どころのひとつで、推しキャラを応援するような気持ちで作品を追うのもまた楽しい。

 今回はそのなかから主要人物のひとり・白石由竹について、過去のエピソードを取り上げながら魅力を紹介していきたい。

 

※以下にはアニメ『ゴールデンカムイ』最新回までの一部内容が含まれています。ストーリーを解説するのが本記事の主目的ではありませんが、気になる方はご注意ください。

 

 白石は“脱獄王”の通り名で知られており、金塊の隠し場所の手がかりとなる刺青を彫られた24人の囚人のうちのひとりだ。はじめは主人公の杉元に捕らえられてしまったのだが、その後取引をして一緒に行動するうち、正式な仲間として彼やアシㇼパに協力するようになる。

 ギャグ要員でもある白石は、ノリが軽く周りからはわりと雑に扱われるシーンも多い。博打と女遊びが好きでお金にだらしない……と、なかなかどうしようもない人間なのだが、どこか憎めない愛嬌も持ち合わせている。だからこそ、どんなに殺伐とした展開が続こうと、彼が出てくるだけで少しほっとしてしまうのかもしれない。明るいムードメーカーで、癒やし枠のキャラクターなのだ。

 そんな彼のお決まりのネタといえば、動物との絡み。彼はなぜかしょっちゅう動物に頭をかじられており、少し思い出すだけでも、エゾオオカミに北海道犬、小熊、タヌキと、さまざまな動物が挙げられる。あの坊主頭が魅力的なのか、それとも動物たちも本能で白石のいじられキャラぶりに気付いているのか……。

 また白石は基本的に役立たずでもあり、杉元やアシㇼパに「役に立たねえなシライシ!!」「役立たず」なんて言われることも。実際、作中ではキツネを捕るためのワナに引っかかったり、どんくささのせいでアシㇼパの弓を折ったりと、とにかく周りを呆れさせてばかりいる。

 この手のやらかしエピソードにはこと欠かない白石だが、ちゃんとやるときはやる男だ。とくに脱獄の能力と知識はやはり天下一品で、軟体動物レベル並の身体のやわらかさと身体中に隠し持った道具、長年培ってきた知恵を駆使して、仲間たちの役に立つ。

■“脱獄王”の名は伊達じゃない! 網走監獄への侵入作戦で見せた活躍

 物語における大事な転換点でもある網走監獄編も、彼がいなければ始まりすらしなかっただろう。警備の厳しさで知られる網走監獄に侵入するにあたって見事な作戦を編みだしたときには、杉元に「脱帽だ」、アシㇼパに「お前を網走まで連れてきて正解だった」と褒められていた。ただしその後調子に乗ったのか、「ピュウ☆」とキメ顔で指鉄砲を撃ちまくるという謎の絡みをして、ウザがられてしまっているのだが……。

 コミュニケーション能力が高く意外と周りを見ているため、ギスギスした雰囲気が白石のおかげで和らぐことも。血の気の多い登場人物だらけのなか、珍しく貴重な人材だと思う。ひょっとしたらいつものおバカっぽい振る舞いは、人間関係を円滑にするための計算なのかもしれない……って、さすがにそれはないか。

 また実は情に厚く、「アシㇼパさんを頼むぞッ白石!!」という杉元との約束をしっかり守り続けた義理堅い一面も。彼のそうした魅力は物語が進むごとに浮き彫りにされていき、単なるギャグキャラという言葉では片付けられない、きらりと光るものを感じさせる。

 

 おふざけが過ぎて“役立たず”と罵られることもあるが、杉元とアシㇼパにとってなくてはならない存在でもある白石。アニメ第4期では第1話時点でさんざんな目にあっているが、PVを見る限りちゃんと活躍してくれそうで期待が高まる。ポンコツシーンと活躍シーン、どちらも今後が楽しみなキャラクターだ。