アメリカ人の父と日本人の母を持ち、数年前にドイツから日本に渡り高校生コスプレイヤーとして活動する桜井エミリアさん。『SPY×FAMILY』や『NARUTO』、『僕のヒーローアカデミア』などさまざまなコスプレをSNSに投稿するほか、コスプレイベントでも注目を集める彼女に、日本にきて憧れたというコスプレイヤーや、今後の目標などについて話を伺った。
※ ※ ※
――コスプレを始めたばかりの頃と現在では、コスプレに取り組む熱量は変わりましたか?
桜井 中学生のときにドイツから日本に来てコスプレを始めたんですけど、その当時はまだ日本語が話せなくて。いろいろなアニメを見て日本語を勉強した経験があるので、アニメキャラへの尊敬がすごくあるんです。今もその気持ちは変わっていません。まずは、そのキャラがどういった性格なのかなど、きちんと考えてからコスプレをするようにしています。
――今日はアニメ『五等分の花嫁』のキャラクター・中野三玖のコスプレです。ポイントはどのあたりですか?
桜井 三玖ちゃんは恥ずかしがり屋で静かなキャラなので、メイクは目のインパクトを残しつつ、主張させすぎないようにしました。
――キャラクター性を活かしたコスプレですね。
桜井 ファンに失礼になると思うので、そのキャラのことをきちんと好きになってからコスプレをしたいんです。コスプレをする前に、まずはその作品を全部しっかり見て勉強してますね。
――夏休みに入って作品を観る時間もできたと思いますが、それ以外でコスプレの勉強をする予定はありますか?
桜井 もっとメイクの勉強をしたいなと思っています。やっぱりキャラクターによって顔が全然違うので、それをじーっと見て、自分でメイクできるようになりたいですね。他のコスプレイヤーさんのメイクを参考にすることもあるんですが、私の場合はメイクを真似しても少しきつい仕上がりになっちゃうんですよ。だから、今はコスプレメイクではなく、一般的な「こういう雰囲気の女性になれるよ」というメイクを参考にしています。
――日本に来てコスプレ文化を知ったとお話しされていましたが、憧れている日本人コスプレイヤーはいますか?
桜井 えなこさんと、五木あきらさんです。今の事務所に入ったのも五木あきらさんが好きで入りました。二人とも、ちょっとセクシーなんですけど、しっかりかわいいところが本当に憧れてしまいます。海外の人がコスプレをするとセクシーがメインになってしまうんですけど、日本人のコスプレイヤーさんはちょうどいいバランスをとれるので「すごいな」って思います。セクシーなだけじゃない、かわいいだけじゃないってところにすごく憧れますね。
――お二人を知ったきっかけは?
桜井 日本に来たばかりの頃はあまり日本語を知らなかったので、勉強のためにテレビを観ていたんです。そしたら、えなこさんがバラエティ番組に出演されていて、すごくかわいいって感動しました。それからめちゃくちゃ好きになって、他のコスプレイヤーさんを調べるキッカケにもなりましたね。五木あきらさんは、私のお兄ちゃんの名前が“あきら”なので「あきらっていう名前のコスプレイヤーっているかな」って調べたら一番に出てきて(笑)。親近感もあって大好きになりました。
――では最後に、コスプレイヤーとしての目標があれば教えてください。
桜井 どこの国に行っても、すぐに「桜井エミリアだ!」って気づかれるようなコスプレイヤーになりたいですね!