『ジョジョの奇妙な冒険』第6部アニメ化前に復習したい! バイツァ・ダストにレクイエム…難解さで読者を困惑させた“ややこしすぎる”スタンド能力3選の画像
画像はジャンプコミックス『ジョジョの奇妙な冒険』第38巻(集英社)

 8月19日発売の『ウルトラジャンプ』9月号(集英社)で第8部「ジョジョリオン」が最終回を迎えた荒木飛呂彦氏による漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。同シリーズはこれまで第1部から第5部までがアニメ化されており、第6部「ストーンオーシャン」のアニメが今年12月にNetflixで先行配信されたのち、2022年1月より放送が開始となる。

 1987年に連載が開始されて以来、漫画やアニメで多くのファンを魅了し続けてきたジョジョだが、シリーズの特徴でもある能力バトルがどんどんと複雑化。もちろんそこが魅力的なのは言うまでもないが、“ややこしい”ゆえに頭を抱えてしまった人も少なくないのではないだろうか。そこで今回は、ジョジョに登場するスタンドの中から、初見ではイマイチ全体像を把握しきれなそうな難解スタンドをいくつか紹介したい。

 なお、本記事では4部から6部までのネタバレを含んでいるので、未読の方はご注意いただきたい。

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■時間をも吹っ飛ばす爆弾と圧倒的な破壊力

 第3部までのバトルが肉体攻撃をメインとした単純なものだったのに比べ、第4部からは敵・味方の能力がグッと複雑になっていった。特に読者を混乱させたのが、第4部ラスボス・吉良吉影のスタンドの第3の能力「バイツァ・ダスト」だろう。

 吉良はサラリーマンとして街で生活をしながら、人知れず殺人を繰り返してきた恐ろしい人物で、爆弾攻撃をメインとしたスタンド「キラークイーン」を操る。その能力のひとつである「バイツァ・ダスト」は、いつでも自由に扱えるというものではなく吉良が激しく絶望したときに発動する能力。吉良は顔を乗っ取り「川尻浩作」という人物に成り代わり暮らしていたが、あるとき、息子・川尻早人に自分の正体がバレてしまい、それをきっかけに「バイツァ・ダスト」が発動した。

 この能力は、自分の正体を知る人間を爆弾に変え、時間を1時間ほど巻き戻すというもの。それ以降は爆弾に変えられた人物から吉良の情報が漏れると、知らされた人間を爆殺し、時間が1時間ほど巻き戻される。こうして時間はループし、吉良を探ろうとする人物を次々と爆殺していくという最強の能力だった。

 そもそもスタンドとは使用者の精神的才能を具現化した能力。「バイツァ・ダスト」こそ、人殺しをしながらも“平穏に暮らしたい”という吉良の複雑すぎる欲望が見事に反映されたスタンド能力で、作者の荒木氏も「強すぎて……ちょっと主人公が勝てるのかなって思いました」と、その強さに太鼓判を押している。

 後のシリーズを読んでから4部を振り返ると、そこまで複雑な能力ではない「バイツァ・ダスト」だが、初見では「どうなった?」「どうやって切り抜けた?」と頭を抱えてしまった人も少なくないはず。

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