緒方恵美
画像は緒方恵美のツイッターアカウント『@Megumi_Ogata』より

 アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の碇シンジ役などで知られる声優の緒方恵美(54)が3月9日、自身のツイッターを更新し、アニメファンに向けた“お願い”を投稿した。

 この日緒方氏は、ファンに向けて「どうか今は“作画崩壊”とか“動かない”とか言わないで…。中国・韓国他、いろいろな国とこのようになった今、オンエアに乗せられるだけで凄いこと。制作側皆身を切るように辛い中、必死に頑張っています。どうか。」と、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウィルスの影響で苦境に立たされているアニメーション業界を気遣う意見を述べていた。

 また緒方は続けて、「アニメ、音楽、演劇、全てのエンタメが…日本中が影響を受けている。皆が苦しんでいる。本意ではなく悔しい思いをされている皆様と想いを共に…今はただこの状況下、歯を食いしばりつつできることをひとつひとつ。共に頑張らせて下さい。」と投稿した。

 これら投稿にSNSでは多くの反応が寄せられ、「今のアニメ枠でちょっと前の作品を再放送して時間を稼いでみたらどうですかね」「観る側としては待つことしか出来ませんがアニメを楽しめてることに改めて感謝します」「むしろ、この状況で届けてくださってありがとうございます!感謝しかないです」「再放送で過去の名作をもう一度見せるって作戦もありだと思う」といったコメントが寄せられた。

 また、『ぼのぼの』や『ゴールデンカムイ』で監督や絵コンテを担当した、アニメーション監督の難波日登志(別名義:三條ななみ)氏も緒方氏のツイートに反応しており、「こんな時だからこそ 頑張らねばと思う。昔は韓国や中国に安いから出していた時代はあったけど 今は同じアニメを創る仲間という意識です」と、やはり昨今のアニメ事情に対するコメントをしていた。

 2月28日、4月放送予定だったアニメ『魔王学院の不適合者~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~』は、コロナウィルスの影響による制作スケジュールの遅れで、放送を7月クールに延期することを発表。また緒方がつぶやいた3月9日には同じく4月放送を予定していたアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』が7月への延期を発表。アニメファンから、4月期放送のアニメについて注目が集まっていた。