8月5日、声優の増岡弘(83)が国民的アニメ『サザエさん』(フジテレビ系)のマスオ役を卒業することを発表。18日放送分が最後の出演回となり、SNSでは多くのファンから感謝やねぎらいの言葉が寄せられた。
増岡がマスオを演じる最後の放送となったのは「叱られたいワカメ」というエピソード。優等生のワカメが親からの愛情を確認したくて、わざと叱られようと奮闘する内容だった。
その終盤、家族全員がお茶の間にそろった場面が、この日のマスオの最後の登場シーンに。「同じことをしてもボクだけが叱られる」と愚痴るカツオに、ワカメが「それはお兄ちゃんの日頃の行いが悪いからでしょ」「ちゃんと反省してちょうだい」とバッサリ。
そのやりとりを聞いていた家族全員が「あははははは」と笑う声が、増岡の最後のセリフとなった。
つねに穏やかで優しいマスオのイメージを守り続けてきた増岡弘らしいラストシーンに、SNSでは「最後のセリフが笑い声なんてステキすぎる」「優しいマスオさんをありがとう」「俺が生まれる前からマスオさんを演じてた増岡さん。親しんだ声優さんが卒業するのはいつも悲しい」「ただただ寂しい。お疲れ様でした」など、悲しむファンのコメントが多数上がっていた。
増岡は、初代マスオ役の近石真介から1978年にバトンを受け継ぎ、現在まで約40年間マスオを演じ続けてきた。この他にもアニメ『それいけ!アンパンマン』(日本テレビ系)のジャムおじさん役の卒業も発表しており、アンパンマン役の戸田恵子は自身のブログで「“感謝”以外の言葉は見つかりません」と増岡への想いをつづっていた。
次週の8月25日放送分からは『名探偵コナン』(日本テレビ系)の工藤優作役などで知られる田中秀幸がマスオ役を担当。三代目となる田中版マスオも応援しよう。
※画像はフジテレビ『サザエさん』の公式サイトより