『ときめきトゥナイト』が1位! 一番好きだった「りぼん」マンガはどの作品?の画像
画像は『特別展 りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号』公式サイトより

 新宿高島屋にて7月18日から28日まで行われ、好評のうちに幕を閉じた『特別展 りぼん 250万りぼんっ子 大増刊号』。『りぼん』(集英社)は、1955年の創刊以来、乙女のバイブルであり続けてきた少女漫画雑誌だ。同誌は1993年末に少女漫画誌史上最高の発行部数255万部を記録し、名実ともに人気雑誌となった。

 少女時代を『りぼん』とともに過ごした人は多いのではないだろうか。そこで今回は、30~40代の女性200人に「一番好きだった“りぼん”の作品」について聞いてみた。

 第5位は矢沢あい氏による『天使なんかじゃない』(12票)がランクイン。

 同作は、1991年9月号から1994年11月号まで連載。創立されたばかりの高校の生徒会を舞台に、主人公・冴島翠らの学園生活と友情、恋模様を描いた少女漫画。のちにヒット作『ご近所物語』や『NANA』(『Cookie』にて連載)などを生み出す矢沢氏の出世作であり、BUMP OF CHICKENの藤原基央や元テレビ朝日アナウンサーの宇賀なつみなど、芸能界にもファンが多い。

 僅差で第4位になったのは水沢めぐみ氏の『姫ちゃんのリボン』(13票)。

 同作は1990年8月号から1994年1月号まで連載。他人に変身することが出来る魔法のリボンを手に入れた“姫ちゃん”こと野々原姫子が主人公の、魔法少女モノ。ライオンのぬいぐるみ・ポコ太や、決めゼリフの「行け行けゴーゴージャンプ!」が印象に残っている人も多いのでは? 1992年から放送されたアニメでは『笑顔のゲンキ』『君は君だよ』といったSMAPの楽曲が使用された。

 第3位には吉住渉氏の『ママレード・ボーイ』(15票)が選ばれた。

 同作は、1992年5月号から1995年10月号まで連載。1994年から1995年にかけてテレビアニメ化され、2001年に台湾で実写ドラマ化、2018年には日本で実写映画化。吉沢亮がキャスティングされたことで話題になった。本作のストーリーは、両親の交換結婚を機にイケメンの松浦 遊と同居することになった主人公・小石川 光希を中心とするラブストーリー。ドキドキする展開に夢中になった人が多かった。

 第2位となったのは、さくらももこ氏の『ちびまる子ちゃん』(21票)。

 同作は、作者自身を投影した主人公・ちびまる子ちゃんが家族や友だちとともに繰り広げる日常生活を描いたコメディ漫画。1986年8月号から1996年6月号に連載され、長らく『りぼん』の看板作品であった本作。2002年1月号からは不定期扱いで連載を再開していた。国民的人気となったアニメは今も放送中。『りぼん』といえば『ちびまる子ちゃん』を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

『ちびまる子ちゃん』を抑え、圧倒的大差をつけて1位となったのは池野恋氏の『ときめきトゥナイト』(57票)。

 同作は、1982年7月号から1994年10月号まで連載され、江藤蘭世、市橋なるみ、真壁愛良をそれぞれ主人公とする3部構成の物語である。中でも、吸血鬼と狼女を両親に持つ江藤蘭世の障害だらけの恋模様を描く1部が人気で、無口でクールな相手役・真壁俊に憧れていた読者が多いようだ。今回のアンケートでは、40代後半の読者から圧倒的な支持を集めた。

「りぼんっ子」によるアンケート結果に、懐かしい気持ちになった人も多いのでは。今回、惜しくもランクインしなかったが、次点には『星の瞳のシルエット』(柊あおい)、『有閑倶楽部』(一条ゆかり)、『こどものおもちゃ』(小花美穂)などの作品も名前が挙がっており、『りぼん』には数々の名作マンガがあったことが伺える。

 新宿高島屋では終了したが、『特別展 りぼん 250万人りぼんっ子大増刊号』は10月30日からは京都高島屋にて開催される。