小林亜星さん追悼「コンバトラーV」「ボルテスV」など、ロボットアニメ好きの魂を揺さぶる「忘れられない神曲」4選の画像
画像はDVD『超電磁ロボ コン・バトラーV VOL.1』パッケージより引用

 作曲家、俳優、タレントなど、マルチにご活躍された小林亜星さんが5月30日に心不全のため、亡くなられたことが報じられた。小林さんは、都はるみの「北の宿から」を始めとする歌謡曲、「この木なんの木」といったCMソングなどを作曲。アニメファンにはおなじみの超有名なアニメ主題歌を数多く生み出したことでも知られる。

『魔法使いサリー』『ひみつのアッコちゃん』『ガッチャマン』……とても紹介しきれないほどのアニソンを作曲され、作品自体は知らなくても「小林亜星さんの作った主題歌はどこかで聞いたことがある」というほどの有名曲を次々と世に送り出し、はかり知れないほどの功績を残した。

 そんな小林さんの作曲した中には、自分のようなロボットアニメ好きに刺さる名曲も多数存在。個人的に忘れられない素晴らしいロボットアニメの名曲を紹介していこう。

■昭和を代表する名作から平成のガンダム作品まで!

 ロボットアニメを象徴する、小林さんが作った熱い主題歌で印象深いのは、やはり『超電磁ロボ コン・バトラーV』のオープニング曲「コン・バトラーVのテーマ」だ。イントロのかけ声からいきなりテンションがぶち上がり、そのメロディは水木一郎さんの熱い歌声がぴったりとマッチしていた。

 そして、前作『コン・バトラーV』からガラッと雰囲気が変わった『超電磁マシーン ボルテスV』の主題歌「ボルテスVの歌」も忘れられない一曲。とくにサビの部分はロボットアニメというより、スポ根アニメのような曲調なのが特徴的。堀江美都子さんの明るく力強い歌声もあいまって、つい口ずさみたくなる名曲だ。

『未来ロボ ダルタニアス』のエンディング曲「剣人・男意気」(歌:こおろぎ'73)は、良い意味で意表を突かれた曲かもしれない。ロボットアニメのエンディング曲と言えば、少々しんみりする曲のイメージが強いが、小林さんによる「剣人・男意気」はちょっぴりダンサブルな雰囲気。アニメのエンディング映像では、キャラのダンスに合わせて手拍子なども入り、あおいあきらさん(故・長浜忠夫氏の別名義)による歌詞もコミカルで一風変わったテイストに魅了させられた。

 最後に紹介したい1曲は、これまで紹介してきたロボット作品からだいぶ間があいた1999年から2000年にかけて放送されたアニメ『∀(ターンエー)ガンダム』のオープニング主題歌『ターンAターン』だ。神秘的な雰囲気の漂うイントロから始まる同曲を歌うのは、故・西城秀樹さん。平成ガンダムの曲ながらどこか古き良き昭和歌謡をほうふつとさせ、いろんな意味でとがっていた『ターンエーガンダム』にふさわしい楽曲だと感じさせられた。

 このほかにも、小林亜星さんは数多くの名曲を世に送り出しており、ファンそれぞれに忘れられない一曲が存在することだろう。謹んで哀悼の意を捧げるとともに、小さい頃から大好きな小林さんの名曲を聴きながら偉大な作曲家を偲びたいと思う。